キャベツには寒地向き、暖地向きなど、季節に合わせてさまざま品種が出回っています。
春に出荷される春キャベツ、寒くなって出荷される冬キャベツなど、全国的に栽培され、一年を通して全国各地で生産されています。
その他にも、かわいらしい芽キャベツや、美しい紫キャベツなど、見た目でも楽しめる種類もそろっています。
春キャベツ
早春から初夏にかけて出回るキャベツで、巻きがゆるく内部まで黄緑色をしています。
葉はやわらかく、みずみずしいので、サラダなどの生食に向きます。
高原キャベツ
冷涼な高原で栽培され、夏から秋に収穫されるキャベツです。
葉がしっかりと巻いていて、甘みが強いのが特徴です。
冬キャベツ
晩秋から冬にかけて出回るキャベツで、葉は何枚も重なって巻きがかたく、加熱すると甘みが出ます。
グリーンボール
形が丸く、春キャベツとは違って巻きがかたい品種です。
葉がとても柔らかく、きれいな黄緑色で、生食や漬物に向いています。
ちりめんキャベツ(サボイキャベツ)
葉が縮れ、ちりめん状をしていて、内葉は鮮やかな黄緑色をしています。
葉がかたいので生食には向きませんが、煮崩れしにくく、甘いのが特徴です。
煮込み料理に向いています。
日もちもよいです。
芽キャベツ
大きく太く伸びた茎に2~3cmのわき芽が結球ものが鈴なりになります。
ビタミンCが豊富で甘みも強いですが、やや苦みがあります。
シチューやポトフなどに利用します。
プチベール
結球しない芽キャベツです。
火の通りが早く、ほんのり甘いです。
カルシウムやカロテンを豊富に含みます。
紫キャベツ(レッドキャベツ)
葉は紫色で、葉肉は白く、切り口の美しいキャベツです。
色味はアントシアニンによるもので、天然着色料の原料になります。
肉厚で巻きもかたく、しっかりとした張りを持ちます。
加熱すると色素が溶け出すので、サラダなどの生食に向きます。
黒キャベツ(カーボロネロ)
ちりめん状の不結球キャベツです。
葉が少しかたく、風味も強いので、煮込み料理に向いています。