病気に強くて健康で、とっても美味しい野菜を育てるには、何はなくともまずは土づくりが重要です。
プランター栽培の場合は、育てたい野菜にぴったりの土を用意する必要があります。ホームセンターやJAなどで購入することができます。
田や畑から土を持ってくる場合は、天日干しなどをして消毒しましょう。そして、水はけを良くするために適度に砂を混ぜます。それから野菜にあわせた肥料を与えます。
畑の場合は、最初にスコップで土の表面と裏をひっくり返す天地返しを行います。天地返しで日光消毒を行います。
土に酸素を取り込んだあとは、土を耕し、畝を立てて、水はけを良くして土の酸度がペーハーが弱酸性の6から6.5程度になるように、苦土石灰(くどせっかい)などで調整を行うといいでしょう。
土づくりのステップ
まずは畑の石や雑草を取り除きます。木の根がある場合も、除去してしまいます。
スコップで30センチ程度の深さを目安に、土の表と裏をひっくり返して天地返しを行うと良いでしょう。
天気が良い日は数日から一週間ほど、天日干しを行って消毒します。
土を消毒すると、より虫がつきにくくなり、肥料なども行き渡るようになります。
数日経ったら、土をよく耕すといいでしょう。くわやスコップで土が柔らかく、細かくなるように耕していきます。通気性や排水性が高まり、野菜の根っこが元気に育つようになります。
苦土石灰を混ぜて、土の酸度を調整します。ほとんどの野菜は、酸性土にはあわないので、種まきや苗を植え付ける2週間ほど前までに、畑に苦土石灰を散布しておきましょう。
目安としては、1平米あたり100gから200g程度がいいでしょう。散布した後に、混ぜるようにもう一度耕します。
酸性度の測定は、酸性測定キットや電池式の酸性測定器などを使ってください。
スギナやオオバコ、クローバー、よもぎ、カヤツリグサなどが多いと、酸性度が高いと言われていますので、畑の雑草からも酸性度をはかることができます。
日本は雨が多いので、何もしていない限りは、土は酸性になります。
苦土石灰をまいて一週間ぐらい経ったら、堆肥を加えます。これは地力を高めるためです。1平米あたり100gから200gを目安にするといいでしょう。
土と馴染むように、よく耕して、土を細かくします。野菜ごとに土地をブロック分けして、畝を立てるなどして、レーキなどで表面を平らにして、種まきや苗の植え付けをしやすいように、手を加えていきます。
肥料の種類
肥料にもさまざまな種類があります。
プランター肥料の場合は、液体肥料が人気ですが、日照不足を補うように植物の光合成を活性化させる液肥などのさまざまな種類があるので、中身を知っておくといいでしょう。
窒素、リン酸、カリウムを与えていきます。この三大栄養素があると、野菜は元気に育ちます。
肥料には有機肥料と化学肥料があり、有機肥料は土の中の微生物の力を借りて、無機質化されて野菜に吸収されます。
そのため、ゆっくりと長く働きます。反対に、化学肥料は即効性があって、とても使いやすいのが特徴です。
消石灰、苦土石灰、有機肥料、化学肥料、液肥、堆肥、油粕などがあります。
日当たり
野菜づくりに日当たりは欠かせませんよね。太陽の恵みをしっかり受けるには、ベランダや畑の状態によって、野菜の種類を選ぶことが重要になります。
ゴーヤ、きゅうり、トマト、トウガラシ、茄子、ピーマン、大根、人参、カボチャ、キャベツ、トウモロコシ、さつまいも、カリフラワーなどは、日光を好みます、
反対に、フキ、茗荷、せり、三つ葉などは、日陰でも育ってくれるので、安心です。
(文/渡邉ハム太郎)