大葉とも呼ばれる青ジソは、中国が原産の一年草で、日本には奈良時代に渡来したといわれています。
梅干しなどに使われる赤ジソの変種で、古くから薬用として栽培されてきましたが、現在では刺身のつまなどに使われます。
一度まけば手がかからず、こぼれ種からでも育つほど丈夫で、長い期間利用できて重宝します。
目次
青ジソ(大葉)の品種
青ジソ、青ちりめんシソ。
青ジソ(大葉)の育て方
青ジソ(大葉)は丈夫で、畑の空いたスペースに種をばらまけば発芽して勝手に育ち、種がこぼれて翌年は自然に生えてよく育ちます。
手入れの必要はとくになく、栽培方法も簡単で、空いた場所で育てれば重宝します。
概要
生育温度 | 20~25℃で高温性。 | ||||
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連作障害 | なし。 | ||||
元肥 | 元肥と苦土石灰を入れる。 | ||||
種まき時期 | 4月下旬。 | ||||
種まき方法 | ばらまき。 | ||||
栽培中の管理 | 間引き:発芽して本葉が出たころ。 追肥1回目:20cmほどに育ったころ。 以降の追肥:3週間に1回。 |
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収穫時期 | 株がある程度大きくなったら、下の方からやわらかい葉を摘み取る。 | ||||
病害虫 | 害虫:アブラムシ、ハダニなど。 病気:さび病、斑点病など。 |
ポイント
- 高温性のため、十分に暖かくなってから種まきをする。
- 好光性のため、種に土を薄く被せる。
栽培時期
※地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。
種まき
青ジソ(大葉)は好光性種子のため、土を厚く被せると発芽が悪くなります。
4月下旬、畑の隅に種をばらまき、土を薄く被せます。
発芽して本葉が出たころ、生育の悪い株を間引きます。
初期の生育が小さくて雑草に紛れやすいので、雑草に負けないようにこまめに除草しましょう。
植え替え
種まきした場所でも育てられますが、畑の隅や通路の脇など、空いた場所に植え替えます。
摘芯
20cmほどに育ったころに先端の芽を摘み取って側枝を出させます。
手をかけられないようであれば、摘み取らずに放任しても十分な量を収穫できます。
追肥
20cmほどに育ったころ、化成肥料を追肥します。
以降は3週間に1回を目安に化成肥料を追肥します。
収穫
株がある程度大きくなったら、下の方からやわらかい葉を摘み取って収穫します。
花穂ジソ
バジルに似た小さな花をつけた穂は、30~50%開花したころに収穫して、刺身のつまや薬味などに利用します。
穂ジソ
開花し終わって実が膨らみ始めたら、天ぷらや漬物、佃煮などに利用します。
翌年のために種をこぼす
青ジソ(大葉)は丈夫で、こぼれ種からでも育ちます。
収穫が終わったら、穂の付いた株を抜いて畑の隅などに置いておけば、種がこぼれて翌年に自然に発芽して育ちます。
何年も続けて栽培すると香りが薄くなり、葉が硬くもなりますので、数年に一度は種か苗を購入して更新しましょう。