土の種類 ~野菜を育てるにはまず土を知ろう~

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畑の土

野菜を育てるにはまず土のことを知らなければなりません。土の種類により通気性、保水性、排水性が違いますから、栽培する野菜に応じて適切な土を選びます。

土壌

風化した岩石(無機物)、落ち葉や動物の排出物、遺体などの有機物が互いに混ざり合い、作用してできたものを土壌と呼ばれます。しかし、一般的に土といってもいいでしょう。有機物の一部は、微生物によって分解され、水溶性の無機物となって、植物に養分として吸収されます。

基本用土

野菜栽培では赤玉土と黒土が基本になります。

赤玉土は、関東ローム層の火山灰土の一種で、黒土より下の層にある赤土をふるいにかけたものです。赤土は単粒構造なので、そのままでは植物栽培に適していません。土を乾燥させ、微塵を取り除き、団粒構造にした赤玉土にします。水はけ、通気性、保水性に優れていて、プランターなどの栽培に最適です。

黒土は、火山灰土の一種で、軽くて柔らかく、色が黒いのが特徴です。通気性は劣りますが、保水性に優れています。

用土のブレンド方法

コンテナ栽培の土は基本用土をブレンドします。基本用土としては赤玉土と腐葉土が主に使われます。この用土は弱酸性なので、栽培する野菜の特性に合わせて、生育に必要な元肥と苦土石灰を混ぜ込みます。

基本的なブレンドは次の通りです。

葉物野菜:赤玉土6:腐葉土2:パーライト2
果菜類と根菜類:赤玉土6:腐葉土2:黒土2

土の種類

赤玉土

粘土質の火山灰土壌を掘り上げ、乾燥、ふるい分けした団粒構造の土。pH4.0~6.0の弱酸性で、アルミニウムや鉄分が多い。一般に大粒、中粒、小粒に分けて販売されている。

黒土

関東ローム層の表土。赤土に落ち葉や動物の糞、遺体などの有機物が作用して黒色になったもの。弱酸性で、軽くて軟らかく、有機物に富む。保肥力、保水性はよいが、通気性はあまりよくない。

荒木田土

荒川区付近の水田地帯にある土を採取したもの。粘土質で固まりやすいが、保肥力、保水性がよく、キク、アサガオの栽培に適する。

真砂土

花崗岩が風化してできた土。pH5.0~5.5と酸性が強い。風化の進んだものは、粘土質で通気性悪く、進んでいないものは、砂質でシバの目土として使われる。

鹿沼土

鹿沼地方で産出される火山灰下層の軽石で、黄色い。pH5.0~6.0と弱酸性で、保水性、通気性に富み、サツキやシャクナゲの栽培に適する。

桐生砂

鹿沼土よりも深部から採取される黒褐色の砂礫。やわらかく、保水性、通気性に富み、東洋ランやオモトの栽培に適する。

富士砂

富士山周辺から採取される火山礫。山草栽培に適する。

腐葉土

広葉樹の落ち葉を積み重ねて発酵させた代表的な改良用土。保水性、通気性、保肥性に優れ、土質をよく変える。

牛糞堆肥

樹皮や牛糞などの有機物を積み重ねて発酵させたもので、通気性、排水性に優れ、主に菜園や花壇にすき込んで使用される。

ピートモス

ミズゴケが腐植化したもの。ほぼ無菌だが、酸性度が強いので、酸度調整をして使用する。保水性がよいので、種まき用土や育苗用土に混合して使用される。

パーライト

真珠岩を高温、高圧で焼成した白色の人工用土。通気性、排水性に優れ、非常に軽いので、水に浮く。通気性と水はけを改良する目的で他の用土に混合して使用される。

バーミキュライト

蛭石を高温で加熱し、元の容積の10倍以上に膨張させたもので、非常に軽く、保水性、通気性、保肥性に優れる。種まき用土や挿し木用土として混合して使用される。

苦土石灰

石灰(カルシウム)と苦土(マグネシウム)の両方を含む肥料で、酸度の調整に効果があるので、肥料として使うほか、酸度調整剤として使われることも多い。

土の酸度とpH

土の酸性の度合を表現する方法に酸度とpHがあります。酸度は酸性を中和するために必要な石灰の量を表します。pHは水素イオン濃度を表す指標で、7が中性、7より小さいと酸性となり、7より大きいとアルカリ性になります。

pHの計測

まず、土を少量取り、倍量の蒸留水を入れてよく振ります。しばらく静置し、上澄み液に市販の試薬をたらし、色が変化したら標準の色と比較してpHの値を求めます。

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