ミニトマトの育て方とコツ|上手に育てて秋口まで長く楽しむ!

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ミニトマト

ミニトマトは、一口サイズの小型のトマトで、プチトマトとも呼ばれ、ひと房にたくさんの実がなり、酸味が控えめで甘みが強いのが特徴です。

定番の赤色の他に、人気の黄色、オレンジ、グリーン、ブラックなど、カラフルなミニトマトが登場し、最近では多くの品種の苗が売られるようになり、お弁当用にも人気があります。

いろいろな形や色の品種を一緒に育てて、バラエティー豊かな収穫を楽しむのも面白いです。

ミニトマトは大玉トマトよりも原種に近いため、露地栽培でも丈夫で育てやすく、上手に栽培できれば秋遅くまで切れ目なくとれます。

※トマトの特徴や栄養、大玉トマトの育て方はこちらで紹介してます。
トマトの育て方とコツ

ミニトマトの育て方

家庭菜園で人気のミニトマトは、大玉トマトよりずっと育てやすいので、初心者はミニトマトからはじめましょう。

ミニトマトは、低温期は受粉が不完全なため、実がつかなくなります。ホルモン処理をして、最初の段に確実に実をつけましょう。

収量アップには、わき芽かき、人工授粉、摘芯など、生育に応じた手入れが重要です。

栽培の概要

生育温度 25~30℃。
土壌酸度 6.0~7.0。
連作障害 あり。できれば4~5年以上あける。
品種 アイコ、千果、トマトベリーガーデン、ティンカーベルなど。
元肥 苦土石灰と元肥を入れる。
苗の植える時期 気温がじゅうぶんに高くなってから(4月下旬~5月中旬)。
苗の植え方 畝幅:90cm。
黒マルチ:有効。
株間:2列、45cm。
支柱立て 合掌式で支柱を立てる。
栽培中の管理 わき芽摘み:しばらくは放任してわき芽を伸ばし、株が充実してきたらわき芽をすべて摘む。
追肥1回目:1段目の実が大きくなってきたら。
以降の追肥:月に1回。
ホルモン処理:花が咲いたらトマトトーン噴射する。
収穫 実の全面が赤く熟したら。
病害虫 害虫:アブラムシ、コナジラミ、オオタバコガなど。
病気:疫病、青枯病、萎凋病、モザイク病など。

栽培のポイント

  • 連作を避ける。
  • 水はけのよい場所を選ぶ。
  • がっしりしている苗を選ぶ。
  • 花芽が通路側に向くように苗をそろえて植える。
  • 茎が伸びはじめたら支柱に誘引する。
  • しばらくは放任してわき芽を伸ばし、株が充実してきたらわき芽をすべて摘む。
  • ホルモン処理で花の落下を防ぐ。
  • 実の全面が赤く熟したら収穫する。

栽培時期

ミニトマトの栽培時期

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

苗の植えつけは、気温がじゅうぶん高くなる4月下旬から行います。

育てやすい品種

アイコ、千果、トマトベリーガーデン、ティンカーベルなど。

[アイコ]
形は長細いプラム型で、果肉が厚くてゼリー部分が少なく、中身がしっかり詰まっているのが特徴です。
甘みは強くて酸味は少なく、甘さと酸味のバランスのよい食味です。
病気に強く、実つきがよくて割れも少なく、育てやすさから家庭菜園で人気があります。
実が黄色のイエローアイコもあるので、合わせて育てるのがおすすめです。

[千果]
甘みが強く、おいしい品種です。
病気に強くてつくりやすく、プランターなどでも簡単に栽培でき、たくさんの収穫が期待できます。

[トマトベリーガーデン]
ハート形がかわいらしいミニトマトです。
肉厚で、糖度が高くて甘く、トマト特有の苦味や臭さがないので、フルーティーな味が特徴です。

[ティンカーベル]
形は長細いプラム型で、皮はうすく、肉厚です。
糖度が高くて酸味は少なく、濃厚な味が特徴です。

それぞれの品種により、酸味や甘みなどのバランスが違うので、食べ比べてみるのも面白いです。

畑の準備

ミニトマトを植える畝

ミニトマトは連作障害の出る野菜です。トマトを含むナス科(ナス、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモなど)の野菜を4~5年は栽培してない場所を選びます。連作障害の対策として、接ぎ木苗を選ぶのもよいでしょう。

また、酸性の土壌にやや弱いので、酸性に傾いた土壌ではかならず石灰を施して耕しておきます。

ミニトマトは大玉トマトと違って着果しやすく、肥料が効きすぎて木ボケするようなことがあまりないので、元肥をしっかり施し、初期の草勢を強めにします。

苗の植え付けの2~3週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施して耕し、畝を高めに立てて水はけをよくし、黒マルチを張ります。

黒マルチは、雑草の抑制や、地温を上げる効果に期待できます。

苗を植える

ミニトマトの苗を植えたところ

根鉢をくずさないように注意してポットから苗を取り出し、2列、株間45cで植えます。

植え方は、やや浅めに植え穴を掘り、大玉トマトと同じように花が通路側になるように苗を植え、株元に周りの土を寄せて軽く押さえて土と値を密着させます。

植えつけ後、たっぷりと水をやり、苗が風で倒されないように仮支柱を立てて茎を結わきます。

[植え付け手順]

  • 2列、45cmの間隔とする。
  • やや浅めに広く植え穴を掘る。
  • 根鉢を崩さないようにポットから苗を取り出す。
  • 穴に苗を置く。
  • 周りの土株元に寄せて軽く押さえる。
  • たっぷりと水をやる。
  • 仮支柱を立てて茎を結わく。

支柱を立てて誘引

合掌で支柱を立てたところ

株がしっかりして、茎が本格的に伸びはじめたら、合掌型に支柱を立てて茎を誘引します。

家庭菜園では、合掌型が安定性があり、倒れにくいのでおすすめです。

長さ2m~2m40cm、直径2cmほどの支柱を用意し、畝の縁(もしくは株から10cmほど離れたところ)にトマトの苗と同じ間隔でやや内側に斜めに支柱を立て、反対側も上部が交差するように斜めに立てます。浅く差すと抜けますので、深さ40cmくらいまで差し込みます。

交差部に上から横に支柱を渡し、紐や金具を使ってしっかり固定します。

横棒の位置は、目の高さか、やや高めになります。側面に筋交いを入れて補強します。

茎が伸びたら支柱に誘引し、紐やテープなどで8の字型に結わいて固定します。

ミニトマトが成長するとかなりの重量になりますので、雨や強風などで倒れないようにしっかりと組んでおくことが大切です。

わき芽を摘む

しばらくは放任してわき芽を自由に伸ばし、株の充実をはかります。

株が充実してきたら、中心の主枝だけを伸ばし、ほかの側枝はすべてかき取ります。

以降は、伸びてくるわき芽は早めに指で摘み取り、大きく伸びてしまったらハサミで切り取ります。
※ハサミを使うと樹液を介してウイルスに感染する恐れがあります。

傷口が乾きやすいように、わき芽かきは天気のいい日に行いましょう。

[関連記事]
トマトは「わき芽かき」で生育をコントロール

追肥

ミニトマトの追肥時期

1段目の実が大きくなってきたら、株間か株のまわりに化成肥料を施します。

以降は、生育の様子を見ながら、月に1回の割合で追肥します。

1回目:1段目の実が大きくなってきたら
以降:月に1回

収穫

収穫適期のミニトマト

実の全面が赤く熟したら収穫します。

ハサミで切り取るか、実と枝をつなぐ花梗(かこう)の膨らんだ部分を指で折り取るようにすると、簡単に摘み取れます。

熟しすぎると実が割れる原因となるので注意しましょう。

ミニトマトは大玉トマトよりも丈夫で育てやすいので、じょうずに管理すれば、秋口まで収穫できます。

実が割れてしまった

裂果したミニトマト

熟した実が割れてしまう原因は、雨によって水分を吸収し、急激に実が肥大することによって起こります。

完全に防ぐことは難しいですが、畝を高めに立て、マルチをして急激に水が浸み込まないようにすることで、ある程度は防ぐことができます。

つる下し(つる下げ)で長く収穫しよう

つるおろしをしたところ

摘芯の代わりに茎を下すことで、また茎を伸ばすことができ、長く実をならせることができます。

支柱よりも高くなったら、誘引した紐をいったんほどき、茎を折らないように注意して株元近くで曲げて下し、ふたたび茎を支柱に固定します。

茎を下ろしたら、実がついている節から下6枚ほどの葉を残し、葉は取り除きます。

何度かつる下しを繰り返すと、摘芯せずに茎を長く伸ばすことができ、長く楽しめます。

挿し芽で増収を狙おう

摘み取ったわき芽を捨てずにポットに挿し芽すれば、苗を増やすことができます。

発根して新しい葉が出てきたら、畑に植えつけます。

一つの株から何株も苗ができるので、収穫量が増えます。

[関連記事]
トマトは摘み取ったわき芽で苗をふやせる

なかなか実がつかない

低温期は受粉が不完全なため、花が落ちてしまって実がつきにくくなります。

人工授粉するか、トマトトーン(ホルモン剤)を散布します。

また、肥料切れさせないように追肥をしっかり行い、元気に育てるとよいでしょう。

[関連記事]
トマトの花が咲いたら、トマトトーンや振動受粉で確実に着果させよう

茎に穴があいた

茎に穴

茎の真ん中に穴があくのは、「メガネ」と呼ばれ、異常茎の一つです。

原因は、養分過剰と第1花房の着実不良によるものです。

対策としては、水やりを控え、追肥の間隔をあけます。

売れ残った徒長した苗を購入したら

夏野菜の植えつけシーズン後半になると、徒長した苗が売れ残り、値引きされて安く購入できます。

徒長した苗でも植え方次第では問題ありませんので、利用しましょう。

[徒長した苗をじょうずに植えるコツ]

主枝(茎)が伸びて徒長した苗は、植え穴に苗を寝かせておき、根と茎に土をかけて押さえます。

横に寝かせて植える

寝かせて植えると、茎から根が出て根の量が多くなり、育ちがよくなります。

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