今年こそは美味しい野菜をたくさん作る!と誓ったにも関わらず、「やっぱり今年も無理かも…」なんて、不安になることはありませんか?
家庭菜園は結果がすぐにでるものではありませんので、やってる事が正しいのか不安になるものです。
そんな気持ちになった時こそ、今一度確認してほしいことがあります。
基礎知識を煮詰めていくことが近道
家庭菜園を始めるにあたり、知っておいてほしい基礎知識があります。
筆者自身も、家庭菜園を始めた当初は解説書を買いあさり、開けば専門用語のオンパレードに、「これは無理かも」と弱気になりました。
それでも解説書を読み進めていくと、いくつかわかることがありました。
それは、肥料1つとってみても様々な種類があり、しかも成分の濃度まで違うということです。
そして、「それらは、扱い方を間違えると野菜は育たない」ということです。
この多くは、基礎的な事項をきちんと理解すれば、おのずと扱い方を導き出せる。
要は基礎が肝心だということです。
基礎知識を煮詰めていくことが、遠回りのようで実は一番近道だったのです。
野菜の育て方にはコツがある
家庭菜園の初心者が、なぜ野菜の育て方で失敗するのか?
その理由は、「野菜の種をまけばいつでもどこでも育つ」と考えてしまうからです。
たとえば、ホームセンターなどで野菜の苗が売り出されれば、「買って植えてみようか」と考えてしまいます。
しかし、少し立ち止まって考えて欲しいことがあります。
ここでの重要な事は、「野菜には栽培に適した時期が必ずある」ということです。
実は、ホームセンターや園芸店で売られている苗は、必ずしも栽培適期であるとは限りません。
なぜなら、保温して栽培することを前提としている場合があるからです。
このことを初めとして、ポイントをしっかり理解していないと、いつまでたってもうまく野菜を育てることはできません。
また、もう一つ直面する問題として「壊滅的な病害虫の被害」があります。
その原因の多くは、「病害虫の発生が最も多い時期を把握してない」、「適切な防除ができてない」からです。
実は、適切な栽培時期であっても、病害虫の発生が多い時期、発生が少ない時期があります。
病害虫の発生が少ない時期に栽培して適切な防除を行えば、そうそう壊滅的な被害にあうことはありません。
失敗する方は、このあたりの認識があまいのように思われます。
上で挙げたような問題は、野菜の育て方の基礎を理解することで、失敗はぐんと減らせます。
最初の段階で間違った思い込みや、間違った理解をしていると、失敗ばかりしていきます。
実践する解説書は1つでじゅうぶん
「野菜を育てることは楽しい」と、今でこそ思うようになりました。
しかし、家庭菜園を始めた当初は散々で、野菜作りを楽しめないトンネルが長く続いていました。
ところがある時、そこから抜け出す一筋の光を掴むことができたのです。
それは、「実践する解説書を1つに絞った」ことです。
解説書を1つに絞ったことで迷うことがなくなり、また失敗も少なくなりました。
その結果、野菜を育てることに集中することができ、少しずつではあっても、野菜をうまく育てられるようになりました。
そして、家庭菜園を楽しく思えるようになってきました。
いや、今では楽しくて仕方がありません。
初心者にありがちなのは、「実践する解説書を変えてみたり」、「解説書に書かれていることをミックスさせてみたり」することです。
「基礎は一ヵ所から学び、成功してから様々な方法を試す」
最初はこうしない限り、高い確率で野菜の育て方の基礎は身につかないし、楽しさもわからないまま失敗に終わってしまうことでしょう。
少し肩の力を抜いて楽しもう
筆者が今お借りして使用している畑は、害虫のカメムシが多く、インゲンやエダマメに群がってしまいます。
どのように対処をしたらいいか困り、農家さんにこんな質問をしてみました。
「エダマメにカメムシがたくさん群がってしって困っています。
退治するいい方法はないのでしょうか?」
すると、農家さんはこう教えてくれました。
「畑に合った野菜を育てればいいよ」
つまりは、畑ごとに環境は異なる。
土壌によっては、多い害虫もいれば、少ない害虫もいる。
病気もしかり、日当たりもまたしかり、ということです。
毎回うまく育つ野菜もあれば、なかなかうまく育たない野菜もある。
「うまく育たない野菜は、その畑の環境にあっていない」ということです。
病害虫の退治や、育たない野菜にムキになるのはストレスになるだけです。
既にうまくいっている方法を真似しよう
これは野菜の育て方に限ったことではありませんが、作業をスムーズにこなし、望む収穫量を得るには、既にうまくいっている方法を素直に真似をすることです。
もし、野菜がうまく育たないと悩んでいたら、あなたの周りで野菜をうまく育てている方に声をかけて相談してみましょう。
そして、素直に教わり、その方法をどんどん真似することです。
そうすれば、周りの人とコミュニケーションもとれて、より楽しく充実した家庭菜園になっていくでしょう。