ミニチンゲンサイはチンゲンサイをそのまま小さくしたかわいらしい姿で人気です。
生育が早くて種まきから約一か月で収穫でき、密植もできるので、プランターで育てるのにぴったりの野菜です。
シャキシャキした歯ざわりのほかに甘みのある淡白な味わいと、煮くずれしないのがもち味で、丸のまま調理できる手軽さが受けています。
夏の高温期は栽培が難しく、春・秋が栽培適期です。とくに秋まきが作りやすく、春まきはトウ立ちもしやすいので、トウが立つ前に収穫します。
栽培期間が短くて作りやすいですが、アブラナ科の野菜で、コナガなどのイモムシがつきやすいため、防虫ネットを利用すると安心です。
プランターは日当たりのよい場所に置き、風通しを良くして育てましょう。
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チンゲンサイの育て方(畑)
ミニチンゲンサイの育て方(畑)
栽培カレンダー
プランター向き品種の栽培カレンダーです。
早春まきではトウ立ちしやすいので、トウが立つ前に収穫しましょう。
栽培メモ
- 科名
- アブラナ科・アブラナ属
- 別名
- 体菜(タイサイ)、青軸パクチョイ
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日当たりのよい場所
- 背丈
- 20cmくらい
- 種?苗?
- 種で育てる
- 生育適温
- 15~25度
- 追肥
- 2回目の間引きのあと
- 病害虫
- 病気:白さび病など
害虫:アブラムシ、アオムシ、コナガなど
栽培のコツ!
- 日当たりのよい場所で育てる。
- すじまきして育てて、間引きながら収穫する。
- 害虫対策に防虫ネットをかける。
- 茂りすぎないように間引きを適期に行う。
- 葉柄のつけ根部分がふくらんできたら収穫する。
- 春まきはトウ立ちする前に収穫する。
プランター向きの品種
ツィリン、シャオパオなど。
[ツィリン]
かわいらしいミニサイズのチンゲンサイです。
葉や葉柄の色は濃く、ツヤがあります。
トウ立ちがやや遅いので、3月頃から種まきできます。
[シャオパオ]
作りやすいミニチンゲンサイです。
耐病性にすぐれ、盛夏期を除いてほぼ1年中栽培できます。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
3列、条間10cm、深さ1cmの浅い溝をつくり、1~2cm間隔で1~2粒ずつ種をまきます。
発芽するまで乾かさないように注意します。
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プランターでの種まき
害虫対策
ミニチンゲンサイはアブラナ科の野菜で、コナガなどのイモムシがつきやすいため、防虫ネットを利用すると安心です。
発芽するとすぐに葉に卵を産みつけられるので、種まきを終えたらすぐに防虫ネットを被せて予防しましょう。
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防虫ネットを被せて虫よけ
間引き・土寄せ
間引きを2回行い、本葉3~4枚までに5~6cm間隔にします。
プランター栽培では、間引き収穫をしながら育てるのがよいでしょう。
[1回目]
双葉が開いたら、2cm間隔になるように茎が伸びて徒長した株や葉の形が悪いもの、生育の遅い株を間引きます。
間引き後、株のぐらつきと根の乾燥を防ぐために左右から土を寄せ、根が土から出ないようにします。
[2回目]
本葉3~4枚で2回目の間引きをして、株の間隔を5~6cm程度にします。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥
2回目の間引きのあと、株間とプランターの縁に少量の肥料を施します。
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収穫
草丈10~15cm、葉柄のつけ根部分がふくらんできたら、株元から切り取って収穫します。
とり遅れるとかたくなります。
春まきのものは、トウ立ちしないうちに、早めに収穫します。
注意する病害虫
アブラムシ、コナガ、白さび病などが発生することがあります。
栽培期間が短いのであまり病気の心配はありませんが、株間を広くとって風通しをよくして育てて、発病した株は早めにとり除いて感染が広がらないように注意しましょう。
ミニチンゲンサイはアブラナ科の野菜で害虫がつきやすいので、防虫ネットで覆って防ぎ、こまめに観察して見つけしだい駆除しましょう。