ネギは古くから薬効成分のある野菜としてしられ、現在でも健康食材として注目をあつめています。
一方、食べ方や食べる量を誤ると、体に悪影響になってしまうこともあります。
ネギの危険な食べ方や危険な摂取量など、その他のリスクについて解説します。
ネギの食べ過ぎはよくない?
長ネギの白い部分には硫化アリルが多く含まれ、この成分には血液をサラサラにするなどの優れた効能があることから、ならばたくさん食べようと思われるかもしれません。
しかし、硫化アリルは刺激が強いので、一度にたくさん食べると、胃が荒れ、胃の痛み、胸やけ、吐きけ、下痢などを引き起こすことがあります。
とくに、空腹時に生でたくさん食べると、胃が荒れる原因になります。また、口臭や体臭も気になるようになります。
体によいものでも食べ過ぎれば害になりますので、摂りすぎには注意が必要です。
ネギの効能を得るには、薬味として常備したり、みそ汁の具に使ったりと、適量を意識して摂るようにしましょう。
犬や猫がネギを食べると中毒に!?中毒死することも?
ネギ類に含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分を犬や猫が摂取ると、赤血球が破壊され、中毒症状を起こす恐れがあります。最悪の場合、中毒死に至ることもあります。
[ネギ類]
ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなど。
中毒症状は、呼吸困難、黄疸が出る、尿が赤くなる、下痢、突然倒れるなどで、食べてから2日から5日ほどで現れます。
一般的に、犬の体重1kgに対し15~20gで中毒を起こすと言われており、ネギ1本の重さがだいたい100gなので、1/5本くらい食べてしまうと中毒を起こす可能性があります。ただし、体質などの個体差もあるようです。
また、焼くなど加熱しても成分は失われることはなく、ネギそのものを食べなくても、成分が出た煮汁でも同様です。
もしあやまってネギを食べてしまったり、中毒症状が現れた場合は、速やかに獣医師の診察を受けましょう。