トマトの寝かせ植えとは、トマトの苗を横に寝かせて植える方法です。
大玉トマト、中玉トマト、ミニトマト、どのサイズのトマトでもできます。
トマトは茎から根が出やすい性質があるため、苗を寝かせて植えると、土に埋まった茎から発根し、吸水力、吸肥力が高まり、樹勢が強くなります。
トマトは本来地に這うように育つものなので、本来のトマトの育ち方に近くなり、樹勢が強く、病害虫にも強くなります。
ただし、根が水を多く吸うため、ミニトマトは実が割れやすくなってしまいます。
そのため、本来わき芽は摘んでしまいますが、ミニトマトは寝かせ植えではわき芽を伸ばして育て、水を分散させます。
トマトの寝かせ植えに適した苗
まず、茎を地中に埋めるため、接ぎ木苗は寝かせ植えをすることができません。
トマトの接ぎ木苗を入手したときは、通常通りに植えましょう。
トマトの寝かせ植えに適した苗は、主枝(茎)が伸びて徒長した自根苗です。
売れ残って草丈が伸びた苗か、自分で苗を密に育てて徒長した苗を用意します。
トマトの寝かせ畝のやり方
Step1:苗の用意
花が咲いた自根苗で、できれば、草丈の伸びた苗か、徒長した苗を用意します。
Step2:水やりをする
植えつけの当日の朝に苗に水をたっぷりと与えておきます。
Step3:植え穴を掘る
根鉢と茎の一部が埋められるくらいの穴を掘ります。
Step4:苗を植える
株元から本葉2~3枚をかき取り、その部分が土に埋まるように苗を寝かせ、土に埋めます。
水やりは不要です。
植えつけ後、土に埋まった茎の部分から不定根が伸びます。
以降は、大玉トマトはわき芽かきなどは通常通り行い、摘果だけは行わずに育てます。
実の数が通常より多く、実も大きくなり、収量が増えます。
中玉トマトやミニトマトは、わき芽をかかずに育てます。
トマトの寝かせ植えでは吸水量が多くなるため、通常通りに育てると実が割れやすくなります。
そのため、わき芽はかかずに、わき芽に水を分散させて育てます。
大きめの実がたくさん収穫できます。