広い庭や畑がなくても手軽に野菜を育てて楽しめるのがプランター栽培ですが、プランターを使ってじょうずに野菜を育てるには、いくつか気をつけたいことがあります。
目次
ベランダで気をつけたいこと
ベランダにプランターを置いて野菜を育てるには、ベランダの外側や隣家との壁際にプランターを置かない、水漏れに注意するなど、安全面やマナーに気を配ることも大切です。
水漏れに注意
野菜を育てるには水やりが必ず必要になります。
床が防水されているかなどをまずはチェックし、水やりをした際に階下に水が漏れていないかなども確認しましょう。
避難経路(隔壁パネル)
マンションやアパートは避難経路になっていることが多いので、隣との仕切りに設置されている壁(隔壁パネル)の前にプランターを置かないようにしましょう。
排水溝
排水溝は網やネットなどを敷き、土や葉がたまらないようにこまめに掃除をしましょう。
手すり
ベランダの手すりの上にプランターを置いたり、外側にプランターを吊るすのは、落下の危険性があるのでやめましょう。
プランターはかならず安全な場所に置き、手すりにプランターを置きたい場合は内側に吊るします。
また、台風などで強風が吹くときは、下におろすなどして安全対策をしましょう。
エアコンの室外機
エアコンの室外機の上に直接プランターを置くと、排気口に土や葉が詰まって故障の原因になることがあるので気をつけましょう。
また、室外機の風は野菜を傷めるので、室外機の前にプランターを置かないようにします。
においの出る肥料は避けよう
においの出る有機肥料は避け、においのない化成肥料や液体肥料を使用しましょう。
床の温度に注意しよう
コンクリートが太陽の光で熱せられ、ベランダの床の温度はとても高くなります。
プランターの下にスノコやレンガを敷いて、床面との間にすき間を作り、熱を遮りましょう。
強風に注意
高層階のベランダや屋上は、地上に比べて台風や強風の影響を受けやすいものです。
やわらかい葉もの野菜などは葉がちぎれてしまったり、株元から折れてしまうことがあります。
背の高い実もの野菜などは、プランターごと倒れてしまうこともあります。
台風や強風の予報が出たときは、玄関にプランターを避難させるなど、対処法をしっかりととりましょう。
庭で気をつけたいこと
庭にプランターを置いて野菜を育てるには、畑ともベランダとも異なるさまざまな注意点があります。
コンクリートの暑さ
庭の地面にプランターを置くにはそれほど高温は気になりませんが、コンクリートの上にプランターを置く場合、真夏には暑さ対策が必要です。
プランターの下にスノコやレンガを敷いて、コンクリートとの間にすき間を作り、熱を遮ります。
病害虫
普段は虫を見かけない庭でも、まわりに花壇や畑がある場合、思わぬ病害虫の被害を受けることがあります。
プランターに防虫ネットを被せて害虫から守り、病気の兆候がないかなどをこまめにチェックして、被害を事前にくいとめるようにしましょう。
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防虫ネットを被せて虫よけ
猫による被害
意外と多いのが、猫による被害です。
プランターに培養土を入れて種をまき、そのまま庭に置いておくと、猫のトイレにされてしまうことがあります。
プランターに培養土を入れて種をまいたら、すぐにプランターに防虫ネットを被せるなどして対策しましょう。