種から育てる場合は、種を必要な株数よりも多めにまき、余分に育てておいた株を抜いて減らします。
この作業を間引きといって、収穫するまでに成長に合わせて何回かに分けて行い、風通しをよくしたり選んで残した株を大きくします。
発芽して葉が重なり合うようになったら、込み合ったところの株を引き抜くか、ハサミで切って間引きます。
葉もの野菜や根もの野菜では、間引いたものも食べられます。
密植えを避けよう(=間引き)
野菜は株間をじゅうぶんにあけて、のびのびと育てます。
1本でも多く育てようと、欲張ってしまうと、風通しや日当たりが悪くなり、病気や害虫が発生して失敗することになります。
そこで間引きをして、株間を広げてやります。
野菜ごとに適した株間をあけ、形のよいもの、勢いのあるものを残すことで、生育がよくなり、収量も多くなります。
間引きの時期
種まきのあと、双葉が開いたころ、最初の間引きを行います。
その後、数回の間引きを繰り返し、最後の間引きでは野菜ごとに適した間隔になるようにします。
回数を分けるのは、一度に間引きを完了してしまうと葉が大きく生育しなかったり、枯れてしまったときにカバーできなくなってしまうからです。、
間引く株の目安
生育の悪いもの、病害虫の被害が見られるもの、葉の大きさのバランスが悪いものなどを抜き取ります。
間引きの回数
間引きは、成長に合わせて2~4回に分けて行います。
間引きの方法
間引きは、よい株を残すようにします。
時期と回数は野菜によって異なりますが、双葉のとき、本葉が1枚のとき、本葉が3枚のとき、本葉が5~6枚のときを目安に、葉が重ならないよう、2~4回に分けて間引きます。
間引くときは、残す株の株元を押さえて、間引く株をそっと引き抜きます。
一気に引き抜くと残す株も抜けてしまうので注意します。
抜き取るのが一般的ですが、ハサミを使って切り取って間引くのもよいでしょう。
[1回目の間引き]
葉が重ならないように、込み合ったところを抜いて間引きます。
双葉の形が悪いものや、発育の悪いものを選んで間引きます。
[2~4回目の間引き]
生育の悪い株を選んで間引き、最終的に野菜ごとに適した間隔にします。
奇形のものや、生育が遅れているもの、病害虫におかされているものを選んで間引きます。
条(すじ)まきやばらまきの間引き
野菜ごとに適した間隔になるように間引きます。
ホウレンソウや小松菜などの葉もの野菜は、成長に合わせて少しずつ間隔が広がるように間引きます。
点まきの間引き
野菜ごとに適した株数になるように間引きます。
大根や人参は1か所に1本、葉もの野菜は2~3株程度残すことを目安に間引きます。
間引き菜は料理に
小松菜や小カブなどは、ある程度の大きさに生育してからの間引き菜は、サラダやみそ汁の具などの料理の素材としてじゅうぶん利用できます。
収穫をかねて間引くことができ、次から次へと大きくなって収穫できるようになります。