一般的に秋ナスを狙って作るには、更新剪定を行います。
株が疲れたところで枝を切りこみ、新たな枝を出させて実をつけさせるのです。
と、ほとんどの本に書いてありますし、私のサイトでもそのように書いています。
しかし、これが難しい。
思うようにできないし、うまく出来ているのを私はまだ見たことがないです。
そんなことを、農家さんと話していたら、このように教えてくれました。
「秋ナスを狙って作りたいなら、苗を遅く植えればいいよ。」
「遅く種をまいて苗を作って畑に植える」
「若い元気な株は秋でもみをたくさんつけるよ」
「苗作り中は畑の邪魔にならないし、更新剪定よりも効率がいい」
これを今年は試してみようと思います。
「秋ナスは嫁に食わすな」の意味は?
秋にとれるナスは美味しいから嫁に食わしたらもったいない!
このほかにもいろいろな説があります。
夏に旬を迎える野菜は体を冷やすから体によくない。
アクが強いから体に障る。
種が少ないから子宝に恵まれない。
おいしいから嫁に食べさせたくなかったのか、嫁の体を気遣ってのことだったのか...。
そもそも秋ナスはおいしい?
秋ナスはおいしいは有名ですが、そもそもどうして秋ナスはおいしいの?と疑問に思います。
夏が旬のナスが、なぜ秋になったら美味しくなってくるのか。
なぜ秋ナスがおいしいのか、調べてみました。
とくに味が変化するわけではなく、夏にとれるナスと比べて果肉と皮がやわらかく、果肉が締まっていることから、秋ナスはおいしいとなるようです。
じっさい、ツイッターでみなさんに質問してみたところ、秋ナスの方がおいしいという意見をたくさんいただきました。
秋は株が衰えてよい実がとれなくなりますので、逆に皮がかたかったり、実がかたかったりします。
そこで、苗を遅く植えれば、衰えることなく、秋まで美味しい実がとれるはずなのですが、果たして結果はいかに。
あえて遅れて種まき
秋ナスを作るべく、6月7日 遅らせて種をまきます。
種はネットで注文して届きました。
品種は定番の「とげなし千両2号」です。
ポットに種を2~3粒まき、苗を作ります。
気温はじゅうぶん上がってますので、苗づくりは難しくないはずです。
8月中旬に定植、9月初旬から収穫、11月中旬ごろ前の収穫を狙います。
6月17日 植え替え
ポット節約で1ポットに2~3粒種をまいていたので、1ポット1株に植え替えました。
7月2日 畑に植えつけ
まだ苗が小さいですが、ナスとピーマンを育てて畝に、株間80cmで2株を植えました。
7月14日 活着して生育開始!
無事に活着しました。
7月27日 すくすく生育
梅雨中で雨が多いですが、病気の様子もなく、元気に生育してます。
8月3日 1番花が開花!
写真では分かりにくいですが、真ん中あたりに花が咲いてます。
10月頃に美味しい秋ナスを食べたくて育ててますが、自分でナスを種から育てて収穫したいという想いもあります。
8月13日 初物を収穫!
楽しみにしていた収穫です。
株は若々しく元気です。
9月3日 ぐんぐん生育!
連日暑い日が続いてますが、先に植えたナスも、秋ナスを作るために後に植えたナスも、ぐんぐん生育しています。
種まきから育ててるので、あの種からここまで大きく育ったことに驚きです。
9月28日 衰えてきた
ずっと元気に育っていてたくさん収穫できましたが、ここにきて気温が下がり、2週間ほど曇りと雨も続き、株が急激に衰えてきました。
天気が悪かったからか、うどんこ病や半身萎凋病などの病気もでてきてます。