落花生の育て方とコツ|珍しい育ち方を観察するのも楽しみのひとつ

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落花生

(落花生は土中に潜り込んだ子房柄の先端が膨らんで実になる)

落花生の育て方

千葉県の名産品で知られている落花生は、中南米原産のマメ科の野菜で、日本で本格的に栽培が始まったのは明治時代に入ってからです。以前は関東地方を中心に多くの農家で栽培されていましたが、現在は他の野菜への転換が進み、落花生の生産は減少傾向にあります。

落花生のほぼ半分は脂肪で、栄養価が高く、脂肪分の他にビタミンや食物繊維も多く、「薄皮にはレスベラトロールというポリフェノールが含まれている」として注目されています。

子房柄が伸びて地中に潜り込む

小さな黄色い可愛らしい花を咲かせますが、昼にはしぼんでしまいます。受粉して花が萎むと、子房の付け根にある子房柄(しぼうへい)と呼ばれる部分が伸びて地中に潜り込み、やがて先端が膨らんで実になります。野菜の中でも珍しい育ち方をしますので、これらを観察できるのも家庭菜園ならではの楽しみです。

煎って食べる落花生は癖になる美味しさ、収穫したての「ゆで落花生」は極上の美味しさです。

落花生の育て方のコツ

  • マメ科の作物を2年~3年は栽培していない場所を選ぶ(連作障害が発生しやすい)。
  • 水はけが悪い場所であれば畝を高めにする(加湿に弱い)。
  • 酸性に傾いた土壌では石灰類をよく施す(酸性度の強い土を嫌う)。
  • 肥料は控え目にする(蔓ボケ防止)。
  • 子房柄が地中に潜り始める前までに土寄せを行う。

落花生の栽培時期

落花生の栽培時期

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

畑の準備をする

落花生を同じ場所で作り続けると、連作による障害が起きることがあります。落花生を含むマメ科の作物を2年~3年は栽培してない場所を選びます。また、酸性度の強い土を嫌います。酸性に傾いた土壌であれば、石灰類をよく施して中和します。

種をまく前までに、苦土石灰を施してよく耕しておき、植え付ける1週間前に、元肥を入れてよく耕し、畝を立てておきます。落花生は加湿に弱いため、水はけが悪い場所であれば畝を高めにします。

黒マルチは保温・保湿、雑草の抑制の効果に期待できますが、落花生は地上の子房柄が伸びて地中に実を付ける特性があるため、妨げになってしまいます。マルチを張って栽培するのであれば、伸びた子房柄がマルチに達する前までに取り除きます。

落花生を栽培する畝

種まきを行う

※苗を作って畑に植えつけることもできます。

落花生の種まき時期は5月~6月中旬です。それまでに畑の準備をすませておきましょう。

種まきは、1m前後の幅の畝であれば2列、株間(株と株の間隔)を25cmから30cmとし、種を一箇所に2粒か3粒ずつまいて2cmほどの深さに指で挿しこみ、土を被せます。落花生は極端な水を嫌いますので、ここでの水やりはしません。

落花生の種

落花生の種まき

もし、カラスや鳩などに種を食べられてしまいましたら、再度種をまき、防鳥糸や防鳥ネットを施して、防鳥対策をします。

間引きを行う

発芽して背丈が5cm程度になったころ、1箇所に1本か2本になるように生育悪い株を抜いて間引きます。

追肥を行う

側枝が伸び始めて葉が茂ってきた頃、生育の様子を見てカリ成分の多い(窒素成分が少ない)肥料をやります。

生育が悪い:しっかり追肥する
生育が良い:控え目に追肥する
生育が良すぎる:追肥しない(蔓ボケ防止)

土寄せを行う

花が咲き始めたころ、子房が土に潜りやすいように土寄せを行います。マルチをして栽培している場合は、マルチを取り除いてから土寄せを行います。
※子房柄はマルチを貫通しますが、マルチがない方がスムーズに潜り込めるので収量がアップします。

なお、子房柄が地中に潜り始めてから土寄せを行うと、子房柄や子房(実)を傷つけて生長しなくなることがあります。必ず、花が咲き始めたら早めに土寄せを行います。

また、品種によって土寄せの範囲が異なりますので、事前に確認して品種に合った土寄せを行ってください。

土寄せを行ったラッカセイ

[立性(たちせい)(小粒種)の場合]

分枝した枝が直立して成長する品種です。株元の周辺に土を寄せます。

[這性(はいせい)(大粒種)の場合]

分枝した枝が地面を這うように成長する品種です。枝の周辺の広い範囲に土を寄せます。

収穫する

収穫した落花生

収穫時期は10月頃からです。下枝が枯れ始めてたことを確認し、試し掘りをして実の状態を見て判断します。株ごと引き抜き抜いて収穫します。

[成熟した実の特徴]

  • 莢の網目がはっきりしている。
  • 莢が薄くなっている。
  • 薄皮が赤くなっている。

良く乾燥してから保存

長期保存するには、晴天が続いて土が乾いた時に抜き、土を落として実の付いた方を上にして10日程乾燥させます。
※ゆで落花生を作る場合は乾燥させずに利用します。

乾燥が不十分だと、保存中にカビが生えます。良く乾燥してから持ち帰り、莢の付いたまま雨の当たらない風通しの良い場所で保存します。

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