ビーツの育て方とコツ|ボルシチの色づけに欠かせない野菜

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ビーツ

ロシア料理のボルシチに欠かせないビーツは、肥大した丸い根を食用とし、鮮やかな赤紫色と、やや土臭さのある強い甘みが特徴です。

ホウレンソウと同じアカザ科の野菜で、北海道で栽培されているテンサイ(砂糖大根)も、ビーツの仲間です。

ヨーロッパが原産で、地中海沿岸で栽培化されたといわれ、当初は薬用植物として利用され、食用になったのは2~3世紀ごろになってからです。

ビーツの名は、ケルト語のbette(赤を意味する)に由来し、「ビート」や「テーブルビート」とも呼ばれます。

日本ではあまりなじみがありませんが、アメリカやヨーロッパでは日常的に使われています。

独特の根の赤紫色はベタシアニンという色素によるもので、高い抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に効果があるとされています。

強い甘みは、ショ糖を多く含むからです。ショ糖は体内で分解されるとブドウ糖に変わり、吸収されて、脳のエネルギー源となります。

甘みが強く、独特のくせのある香りがあり、ゆでてスライスしてサラダの彩に利用したり、スープ、煮物、ピクルス、塩漬けなど、広く利用されます。

ビーツの栄養

ビーツ

くせのある香りをもち、茹でると甘みが出ます。

とくに味に特徴はないので、かるく茹でてサラダ、酢漬け、スープ、ボルシチなど、鮮やかな赤紫色を楽しみます。

ビーツを輪切りにすると、美しい年輪模様になっています。

ショ糖を多く含むため、野菜の中では高カロリーです。

独特の根の赤紫色は、ベタシアニンという色素によるものです。

ベタシアニンは強い抗酸化力があり、生活習慣病の予防や、老化などに効果があります。

そのほか、カリウムや食物繊維を豊富に含みます。

ビーツの育て方

ホウレンソウやスイスチャードと同じアカザ科で、肥大した根を食用にします。

冷涼な気候を好み、暑さには弱いので、秋に種をまいて栽培をスタートします。

酸性の土がやや苦手なので、種まき前に必ず石灰類を施してよく耕しておきます。

概要

発芽温度 15~30℃。
生育温度 15~20℃。
土壌酸度 5.5~6.5。
連作障害 あり。4年以上あける。
品種 デトロイトダークレッド、ゴルゴ、ソーレ、ルナなど。
元肥 苦土石灰と元肥を入れる。
種まき時期 9月。
種まき方法 畝幅:90cm。
マルチ:しなくてもいいが、した方が管理が楽に行える。
種まき方法:条(すじ)まき。
条間:20cm。
栽培中の管理 害虫対策:防虫ネットでトンネルした方が安心。
間引き:最終的に株間が10cmになるようにする。
追肥:最後の間引きの後。
収穫 根の直径が5cm以上になったものから順次。

ポイント

  • 種を一晩水に浸けておくと発芽しやすい。
  • 酸性土にやや弱いので、種まき前に石灰類を施しておく。
  • 株間が狭いと根の肥大が悪くなるので、間引きをしっかり行う。

栽培時期

ビーツの栽培時期

※地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

冷涼な気候を好み暑さには弱いので、9月に種をまいて栽培をスタートします。

品種

デトロイトダークレッド、ゴルゴ、ソーレ、ルナなど。

[デトロイトダークレッド]
ビーツの中でも作りやすい品種です。
葉柄も根も紫紅色に着色し、根は球形になります。
肉質はやわらかく、緻密で甘みが強く、酢漬けやゆでてスライスしてサラダの彩に最適です。

[ゴルゴ]
紅白の年輪模様が美しい品種です。

[ソーレ]
葉柄も根も濃赤紫色になる品種です。

[ルナ]
表皮は濃いオレンジ色、断面は鮮やかな黄色になる品種です。

畑の準備

準備した畝

ビーツは連作を嫌うので、4年以上あけます。

酸性の土壌をやや嫌うので、種まき前に必ず石灰類を施して酸度を調整しておきます。

種まきの2週間前に苦土石灰をまいて耕し、1週間前になったら堆肥と化成肥料を施してよく耕し、畝を立てて黒マルチを張ります。

黒マルチは、雑草の抑制や、保湿や地温を上げる効果に期待できます。

種まき

ビーツの種まき

ビーツの種は皮がかたく、発芽しにくいので、一晩水に浸けておくと発芽しやすくなります。

マルチを20cm間隔ですじ状にカットし、切り込みに支柱などを押し当てて浅い溝を作ります。

溝に1~2cm間隔で1~2粒ずつ種をまき、薄く(1cm以下)土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりやります。

害虫対策

防虫ネットでトンネル

ビーツは虫の少ない涼しい時期に育てるので害虫の心配は少ないですが、防虫ネットでトンネルすると安心です。

種まき直後からトンネルし、裾はしっかり土を被せて埋めて隙間をなくし、害虫が侵入しないようにするのがポイントです。

間引き

ビーツの間引き時期

間引きを2回行い、本葉4~5枚までに10cm間隔にします。

[1回目]
種1粒から数本の芽が出てくるので、双葉が開いたら、隣の株と葉が触れ合わない程度に間引きます。

[2回目]
本葉4~5枚のときに2回目の間引きを行い、最終的に株間を10cm程度にします。

追肥

最後の間引きの後

最後の間引きの後、株のまわりに化成肥料を施します。

手入れ

栽培中の手入れ

防虫ネットでトンネルしてもアオムシやヨトウムシなどがつくことがあるので、こまめに観察して見つけしだい取り除きます。

収穫

収穫適期のビーツ

土から出た根の直径が5cm以上になったものから順次収穫します。

間引くように1株おきに収穫していけば、12cm程度まで大きくなります。

収穫したビーツ

病害虫

ビーツはホウレンソウと同じアカザ科の野菜なので、ホウレンソウに発生しやすい病気と害虫に注意します。

暑さに弱いので、高温多湿では褐斑病などが発生しやすくなります。

害虫では、ヨトウムシが発生しやすいので、早めに対処しましょう。

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