野菜を栽培するうえで基本になるのが、通気性と保水性の良い土づくりです。
土は単に作物を支えるだけではなく、植物の生育に必要な水分や養分を蓄える働きがあり、土を耕すことでその効果が高まります。
良く耕された柔らかい土は野菜の根がのびのびと土中深くまで入り込み、蓄えられた水分や養分を吸収し、元気に育つようになります。
また、柔らかい土は有用な微生物が多く生息し、野菜の生育を助けてくれます。
ふかふかした土を作るには有機物を入れるなどの方法がありますが、まずは耕して柔らかい土にすることから始めましょう。
ここでは、良い土を作るための第一歩である、畑の耕し方を解説します。
目次
揃えておきたい道具
土を耕すには、スコップ(大型)や備中グワ(備中鍬)などを土の状態に合わせて使い、レーキなどを使って整地します。
スコップ(大型)
土を深く掘り起こすのにはスコップ(大型)が便利です。
土を深く掘り起こせます。
備中グワ(備中鍬)
土を耕すのには備中グワが便利です。
備中グワは刃が3本や4本に分かれているので土に接する面積が少なく、重さもあるため、硬い土であっても耕せます。
レーキ
耕したあとにレーキを使って整地します。
土の表面を平らにするのに便利です。
土の耕し方(初めて畑を利用する場合)
庭などの畑として使われていなかった場所であれば、スコップで深く掘り起こし、次に備中グワで耕します。
大きな土の塊を砕いて細かい土にすることで、通気性と保水性が良い土になります。
Step1:スコップで土を掘り起こす
スコップなどの深く掘り起こせる道具を使い、後ろに下がりながら、深さ20cm~30cmまでを、土の表面を裏返すように掘り起こしていきます。
このとき、土中のゴミや大き石などを取り除きます。
写真準備中…
Step2:備中グワ(備中鍬)で耕す
スコップで土を掘り起こしたら、次に土を耕します。
備中グワを使い、前に進みながら、大きな土の塊を砕きながら耕していきます。
Step3:土の表面をならす
最後に、土の表面の土のかたまりを手でよくほぐし、レーキなどを使って平らにかきならして整地します。