生姜は、独特の香りと薬効が重宝され、古くから世界中の国々で愛され、多くの人々に食されてきた野菜の一つです。
ツンと鼻に抜ける独特の辛みが特徴的で、辛みや香りに含まれる成分にはさまざまな薬効があり、体を温める作用が知られています。
生姜には、大中小のさまざまなサイズと、茎の部分を食べる葉生姜、根の部分を食べる根生姜があります。
プランターで育てるには、大生姜がおすすめです。
栽培期間は長めですが、栽培は容易です。
ここでは、プランターでの大生姜の育て方をご紹介します。
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目次
栽培カレンダー
暖かくなってから植え付けます。
栽培メモ
- 科名
- ショウガ科・ショウガ属
- 別名
- はじかみ、しょうきょう、かんきょう、ジンジャーなど
- 難易度
- やさしい
- 置き場所
- 日の当たる場所~半日陰
- 背丈
- 60~100cmくらい
- 種?苗?
- 種生姜から育てる
- 生育適温
- 25~30℃
- 追肥
-
1回目:本葉2~3枚になったら
2回目:草丈が30cm以上になったら
- 病害虫
- 病気:ほとんど心配ない
害虫:ほとんど心配ない
栽培のコツ!
- 気温がじゅうぶんに上がってから植え付ける
- 乾燥に弱いので、土が乾いたらたっぷりと水やりをする
- 敷きわらをして乾燥を防ぐ
- 霜が降りる前に収穫する
プランター向きの品種
印度(いんど)、近江(おうみ)、お多福(おたふく)など。
[印度]
適度な辛みと柔らかさがあります。
[近江]
根生姜の代表的な品種で、適度に辛味と香りがあります。
茎や葉、塊茎の肥大性に優れます。
[お多福]
爽やかな辛味と香りがあります。
生育は旺盛で育てやすいです。
種生姜の入手
生姜は苗から育てるのではなく、種生姜から育てます。
(苗が売られていることもあります)
植える生姜を種生姜といって、植え付け時期になるとホームセンターや園芸店などで売り出されます。
準備するもの
48Lのプランター、種生姜、培養土(14L×1)、ラベルなど。
生姜をプランターで育てるには、多くの土を必要とするため、鉢底石は入れません。
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必要な道具を準備しましょう
種生姜の植え付け
培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
30cmの間隔をあけて、深さ10cmほどの植穴を掘り、種生姜を芽を上にして置き、土を被せます。
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苗のじょうずな植え方
追肥
本葉が2~3枚になったら、追肥を行います。
株のまわりに肥料をまき、土となじませ、株元に土を寄せます。
草丈が60cm以上になったら、1回目と同様に追肥を行います。
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追肥のコツを知っていますか?
敷きわら
高温期は、株元に地温上昇を防ぐわらを敷き詰めて乾燥を防止します。
収穫
下葉が黄色くなってきたら収穫です。
茎葉を持ってプランターから引き抜き、土をほぐして生姜を取り出します。
植えた種生姜も食べられる
種として植えた生姜は「ひね生姜」と呼ばれ、食べることができます。
貯蔵するには
生姜を掘り上げたら、食べきれない分は埋めておくと寒さが厳しくなるまで貯蔵できます。
土を数センチほど敷いたプランターに生姜を入れ、土をかけます。