落花生は、花が咲いて受粉すると、子房柄(しぼうへい)が土の中にもぐってサヤをつける不思議な豆です。
霜に弱い性質がありますが、暑さを好み、気温が上昇するとグングン育ちます。
病害虫に比較的強く、追肥以外はほとんど手がかからないので、それほど栽培は難しくありません。
収穫したら、その日のうちに茹でて食べると別格の美味しさです。
ぜひ、土の中で豆ができていく様子を楽しみながら育ててみてください。
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栽培カレンダー
遅霜の心配がなくなってから種をまきます。
栽培メモ
- 科名
- マメ科・ラッカセイ属
- 別名
- 南京豆(なんきんまめ)、地豆(じまめ)、唐人豆(とうじんまめ)、異人豆(いじんまめ)、ピーナッツなど
- 難易度
- ふつう
- 置き場所
- 日の当たる場所
- 背丈
- 25~50cmくらい
- 種?苗?
- 種から育てる(苗から育てることもできる)
- 生育適温
- 25~30度
- 追肥
- 開花したら
- 病害虫
- 病気:褐斑病、そうか病、萎縮病、汚斑病、白絹病、斑紋病、根腐病、灰色かび病など
害虫:アブラムシ、ハダニ、オンブバッタ、コガネムシ、タバコガ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウなど
栽培のコツ!
- 遅霜の心配がなくなってから種をまく
プランター向きの品種
千葉半立、おおまさりネオなど。
[千葉半立]
開花から95日ほどで収穫適期となります。
草姿は半立性で、分枝性は多く、莢の大きさは中くらいです。
「落花生の王様」とも呼ばれ、まろやかなコクと甘みがあります。
[おおまさりネオ]
開花90日ごろが茹で落花生としての収穫適期となります。
甘みがあり、茹で落花生に向く大粒種です。
分枝が短くコンパクトに栽培できます。
準備するもの
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベルなど。
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必要な道具を準備しましょう
種まき
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
30cm程度の間隔をあけて種をまきます。
一か所に3~4粒まいて、土をかけ、軽く手で押さえてからたっぷりと水をやります。
種が重なると、間引きのときにいっしょに抜けてしまうので、間隔を少しあけて種をまきます。
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プランターでの種まき
間引き
本葉4~5枚のとき1か所1本に間引きます。
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たくさん発芽させて間引きをしよう
追肥
花が咲いたら追肥を施します。
株のまわりに肥料をまき、土となじませます。
追肥の肥料には、「住友化学園芸 マイガーデンベジフル」が使いやすくておすすめです。
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害虫対策
コガネムシはせっかくできた実を食害します。
実ができてきたら、実をいくつか掘り起こして、コガネムシの幼虫に食害されていないか確認します。
食害されていたら、被害が大きくならないうちに早めに収穫します。
食害されていなかったら、もう一度土に埋め戻しておけば大丈夫です。
落花生は実(豆)のできかたがユニーク
黄色い花が咲き終わると、花のつけ根から子房柄(しぼうへい)という部分が伸びて土の中にもぐり、先端に豆ができます。
プランターの外に子房柄が出たら、ていねいにプランターの内側に戻します。
収穫
下葉が黄色味を帯びてきたら収穫時期です。
霜が降りる前に掘りあげ株ごと乾燥し、その後サヤをとります。
水洗い後、サヤごと塩ゆでしてから、豆をとり出して食べます。
または、3~4日天日干ししてからフライパンで空煎りして炒り豆にして食べます。