家庭菜園プランのポイント

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家庭菜園の面積は、事情によりさまざまです。

広い畑であれば、野菜の種類を増やしたり、品種の違うものを作ってみることもできます。

しかし、実際に自由に使える畑は10~20㎡程度ではないでしょうか。

このような狭いスペースでの家庭菜園では、短期間で収穫できる野菜を育てるのがおすすめです。

連作障害を防ぐためには、輪作できるようなプランを立てることが大切です。

これから家庭菜園をはじめたい方や、初心者の方のために、狭い菜園から大規模菜園までのプランを紹介します。

育てる野菜と場所を決めておこう

計画なくあれもこれもと野菜の苗を買ってしまうと、それが失敗の原因になることもあります。

というのは、植えようとしたら広い面積が必要だったり、想像以上に大きくなってしまったり、苗の購入が早すぎたりすることがあるからです。

また、同じ科(仲間)の野菜を同じ場所で続けて育てると、連作障害といって、土の中に害虫や病原菌が増え、さまざまな悪影響が出ることがあります。

こうした失敗を避けるため、野菜の苗を買う前に、どの野菜を育てるか、その野菜をどこに育てるか、計画をしっかり立てることが大切です。

科を意識しよう

同じ科(仲間)の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、連作障害が起きます。

科とは、アブラナ科やナス科などで、野菜の大きなグループ分けの単位です。

育てる野菜がどの科に属するかは、種袋などで確認できます。

同じ場所で同じ科の野菜を続けて育てないことを意識していきましょう。

区画に分けて考えよう

狭いスペースで行う家庭菜園では、連作にならないように野菜を作り続けるのは難しいことです。

そこでおすすめなのが、畑をいくつかの科ごとの区画に分け、順にローテーションさせる輪作です。

たとえば、畑を4つの区画に分け、1年ずつずらして栽培すれば、連作にならず、間隔をあけることができます。

連作障害を避ける

野菜は、同じ場所で同じ野菜、あるいは同じ科の野菜をつくり続けると、病気や害虫が発生しやすくなったり、生育が悪くなったりします。

これを連作障害といいますが、連作障害を避けるためには連作をしないことです。

連作を避けるためには、畑を小さな区画で仕切り、同じ野菜を同じ場所で育てないように、場所を変えながら育てていきます。

[関連記事]
知っておきたい連作障害

日あたりのよさ

多くの野菜は、日の光をたくさん浴びることで元気に育ちます。

しかし、なかには強い日ざしを苦手とする野菜もあります。

ナスやトマトなどの夏野菜は強い日ざしを好み、生姜や大葉などは弱い光線の方がよく育ちます。

育てる野菜を選ぶさいは、栽培場所の日あたりや、ほかの野菜の陰になるかなども考慮しましょう。

庭の片隅での家庭菜園(狭い菜園)

家の敷地内で家庭菜園を行うケースです。

畑を借りなくても、庭に1㎡以上のスペースがあれば、家庭菜園をはじめられます。

狭いスペースでも、工夫しだいで家庭菜園を楽しめます。

庭で行う家庭菜園は、毎日野菜を観察することできます。

日当たりのよい場所を確保しましょう。

欲張りすぎず、野菜の種類を厳選することが大切です。

狭い菜園でのプラン

小さな区画で仕切り、いろいろな野菜を少しずつ育てるのがおすすめです。

面積が狭いため、1株当たりの占有面積を知っておくことが大切です。

それぞれの野菜でどのくらいの面積があれば育てられるのか、調べてから計画を立てましょう。

区画での家庭菜園(中規模菜園)

中規模菜園

市民農園や貸農園など、10坪(約30㎡)程度の区画で仕切られたタイプです。

連作障害を避けるための輪作計画をしっかり立ててから栽培をスタートしましょう。

トマトやナスなどの実もの野菜は接ぎ木の苗を選ぶと連作障害の被害を減らすことができます。

中規模菜園のプラン

1畳ほどの畝を立てるのがおすすめです。

畝を立てることで通路を確保でき、収穫などの作業がしやすくなります。

カボチャやスイカ、サツマイモのように広い面積を必要とする野菜では、小玉スイカの空中栽培やサツマイモの支柱栽培がおすすめです。

独立した畑での家庭菜園(大規模菜園)

大規模菜園

家庭菜園としてはかなり広い100坪以上の畑です。

ニンニクやネギなどの栽培期間の長い野菜を育てることもできます。

広い畑であれば、野菜の種類を増やしたり、品種の違うものを作ることもできます。

作付け計画をしっかり立ててから栽培をスタートしましょう。

大規模菜園のプラン

畑の中央に通路を設け、畝は長く立てるのがおすすめです。

通路を設けることで肥料などの運び入れや、収穫した野菜の運び出しがしやすくなります。

畝を長く立てることで、畝立て、マルチ張り、防虫ネットでトンネルするなどの作業がしやすくなります。

自宅に隣接した家庭菜園

家の敷地内や、家の近くに畑を確保できた場合は、こまめに作業ができるため、誘引を必要とする野菜や、毎日収穫する野菜も育てられます。

自宅から離れた家庭菜園

休日しか作業や収穫ができないため、できるだけ手間のかからない野菜を育てます。

[手間のかからない野菜]
ジャガイモ、ニンジン、サツマイモ、里芋、タマネギ、カボチャ、スイカなど。

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