家庭菜園で夏に種まきできる野菜

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夏の畑

夏は、連日30度を超える真夏日が続き、35度以上の猛暑日になることもあります。

まったく雨の降らない日も続くので、多くの野菜には暑すぎることから、家庭菜園としては年間を通して最も厳しい季節になります。

雨が降らないと、高温・乾燥によって畑はからからに乾き、通常では種まきできる野菜はほとんどなくなります。

しかし、主な秋冬野菜の種まきは、7~8月の暑い時期に集中していて、スタートが遅れると満足に収穫できないこともあります。

夏場の秋冬野菜の種まきや、これから種まきしたい方のために、暑い時期の種まきのポイントや、夏からでも育つ暑さに強い野菜をご紹介します。

夏に行う秋冬野菜の種まき

人参、大根、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜などの秋冬野菜の種まきがはじまります。

畑が乾燥しているときは、前日に畝にたっぷり水をかけておきます。

種をまいたあと、しっかり鎮圧しておきます。

とくに乾燥に弱い人参などは、種をまいてたっぷり水をやり、不織布をべた掛けして乾燥から守ります。

発芽するまで水やりをして乾かさないように注意します。

発芽後も、土が乾きすぎる場合は、水やりをします。

夏に種まきできる野菜

夏に種まきできる野菜はあまりありませんが、暑さに強い野菜や、耐暑性をもつ品種を選ぶことで、暑い夏でも種まきを行うことができます。

とくに葉もの野菜が少なくなりますが、そんな中でもエンサイ(空芯菜)やツルムラサキなど、暑さに強い野菜は元気に育ちます。

[暑さに強い野菜]

空芯菜(エンサイ)
ツルムラサキ
スイスチャード
ルッコラ
ラディッシュ

[品種によって耐暑性をもつ野菜]

インゲン
枝豆
レタス類
小松菜
ホウレンソウ
ミズナ
春菊
チンゲンサイ
小カブ

品種の特徴に「耐暑性あり」または「耐暑性にすぐれる」とあるものを選んでください。

耐暑性がある品種を選ぼう

同じ野菜でも、品種改良によって耐暑性をもつ暑さに強い品種と、耐寒性をもつ寒さに強い品種があります。

夏場に種まきする場合は、品種の特徴に「耐暑性あり」または「耐暑性にすぐれる」とあるものを選びましょう。

夏まきのポイント

夏の高温期に種をまいて失敗するのは、乾燥が大きな要因になります。

人参などの発芽が難しい野菜はとくに乾燥に弱く、土が乾いていると発芽不良を起こします。

芽が出そろうまでは土を乾かさないようにすることがポイントです。

ただし、水が多すぎると吸収しすぎて発芽しにくくなったり、大量に水やりをすると土が固まって発芽しにくくなることもあります。

土がからからに乾いているときは、前日に畝に水をたっぷりかけておきます。

さらに種をまいたあと、しっかり鎮圧しておきます。

鎮圧して土の粒子を密集させることで、毛管現象によって下のほうにある水が上がるようになります。

ポットに種をまいて育苗しよう

春菊や小松菜などの植え替えのできる野菜は、畑に直まきするではなく、苗を作ってから畑に植えつけるのも一つの方法です。

ポットに種をまいて日よけをして移動を可能にしたり、資材を活用して日よけをすることで、暑さを避けることができます。

また、9月から気温が下がりはじめるので、暑い時期に工夫して苗を作り、気候が安定してから苗を植えるのもよいでしょう。

梅雨の長雨を利用しよう

7月は、前半の梅雨の時期と、後半の梅雨明けしてからでは環境ががらりと変わります。

前半は梅雨で曇りや雨の日が多く、後半になると梅雨が明けて急に強い日差しがさし、気温も一気に上がります。

梅雨が明けると雨のない日が続き、乾燥した畑に種をまくには水やりなどの手間がかかるため、できれば早めに畝を作っておき、梅雨の雨を利用して種をまくのもよいでしょう。

ただし、適期を外して種をまくと育ちが悪くなるので、適期はかならず守ってください。

資材を活用しよう

マルチには保湿力があり、マルチをして種をまくと乾燥防止に役立ちます。

また、マルチには黒、銀、白などの色があり、色によって地温の温度が異なるため、夏場では、地温の上がりにくい白マルチ(白黒ダブルマルチの白側)を使用するとよいでしょう。

もみ殻も乾燥防止や強い雨が打ち付けるのを和らげる効果があります。

マルチをしている場合も、穴の部分にもみ殻をまいておくとよいでしょう。

こまめに草とりをしよう

夏は、雨とともに植え穴の草も一気に生育します。

除草が遅れると雑草に負けてしまうので、とくに生育初期はこまめに除草しましょう。

熱中症に注意

種をまく前に畝を作るため、日中の気温の高い時間帯に重労働をすると、熱中症になる恐れがあります。

暑い時間帯はあまりを無理せず、早朝の涼しい間に畝を作るなどの重労働を行い、種まきなどの軽作業は午前中に終わるようにしましょう。

また、汗もたくさんかきますから、水分補給もしっかりして、日差しを避けたところで休憩もしっかりとりましょう。

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