プランターで野菜をつくってみよう!

野菜は、畑がなくても、広い庭がなくても、プランターひとつあればつくれます。さっそく野菜を育ててみませんか?

野菜ってどんな種類があるの?

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野菜

日本では現在200種類近くの野菜が栽培されています。では、どんな種類があるのでしょう?

自分の目的にあう野菜をチョイスし、上手に育てるには、まずは野菜の種類を知ることが大切です。

食べる部位で分ける

野菜の分類方法にはいくつかありますが、実用的なのは食べる部位による分け方で、実もの野菜(実を食べる)、葉もの野菜(葉や茎を食べる)、根もの野菜(根を食べる)の3種類です。

実もの野菜

実もの野菜

実を食べる実もの野菜は、種まきや苗の植えつけからはじめて、葉や茎が大きくなり、花が咲いてから、実がなるため、つくるのに時間がかかります。

また、整枝して枝葉を整えて風通しや日当たりをよくするなどの世話をしなければなりません。

でも、プランターで育てたもぎたての実を食べるとひと味ちがった満足感が得られます。

トマト、ナス、キュウリなど、おなじみの野菜ばかりで、野菜の中でも人気の高いものばかりです。

最近は、ゴーヤのグリーンカーテンも人気です。

生育期間が長く、手入れに手間がかかり、病害虫も発生しやすいなど、すこしばかりテクニックが必要になります。

葉もの野菜

葉もの野菜

葉や茎を食べる葉もの野菜は、つくりやすく、短期間で収穫でき、プランター栽培を始める初心者の方に向いています。

葉を利用するので間引き菜の段階から収穫でき、野菜が育っていく途中でもやわらかい葉を収穫することができます。

小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ、シュンギク、レタス、キャベツ、白菜など、たくさんの種類があり、品種も豊富です。

葉もの野菜はトウ(花茎)が立つと葉や茎が固くなって食べられなくなってしまうので、種まきの時期に気をつけましょう。

根もの野菜

根もの野菜

根を食べる野菜は、土の中で根や地下茎が大きくなったものを収穫します。

ほとんどの根もの野菜は、抜き取って収穫するまで土の中の生育ぐあいを見ることはできません。

それだけに、収穫する前の期待、収穫したときの驚きと興奮は格別です。

土の中でじっくり育つために収穫までの日数が少し長くなりますが、収穫するときの喜びはひとしおです。

根もの野菜には、1か月足らずで収穫できるラディッシュや、6か月くらいかかるゴボウなど、種類もさまざまです。

また、小カブやミニ大根、ミニ人参などのミニ品種が生育期間も短くておすすめです。

根もの野菜は、収穫が遅れると大きくなりすぎて味が落ちてしまうので、とり遅れないように注意しましょう。

サイクルで分ける

すべての野菜は、発芽して成長し、花が咲き、やがて枯死するサイクルです。

このサイクルの長さによって、野菜はいくつかに分類することができます。

まず、種から発芽して、1年以内に花が咲き、種ができて枯れてしまうものを一年草といいます。このサイクルが2年かかるものを二年草と呼びます。

花が咲いて種ができても枯れることなく、毎年開花を繰り返すものを宿根草(しゅっこんそう)といいます。

さらに、種芋から育てる野菜や、球根などから育てる野菜もあります。

これらのサイクルのなかでも、春に種をまいて夏~秋に収穫するもの、秋に種をまいて冬を越し、初夏に収穫するものと細かく分かれます。

栽培難易度で分ける

プランター栽培ではつくりたい野菜をつくるのが基本です。

しかし、簡単につくれる野菜と難しい野菜があるのも事実です。

[つくりやすい野菜]
インゲン、ミニトマト、ホウレンソウ、大葉、小松菜、モロヘイヤ、ラディッシュ、小カブ、シュンギクなど。

[難しい野菜]
メロン、大玉トマト、スイカ、ネギ、ゴボウなど。

野菜を育てる前に野菜の難易度を把握して、しだいにステップアップしていきましょう。

栽培時期にあった品種

同じ野菜でも、品種によって栽培の時期を選ばないといけないものがあります。

栽培時期がずれると育てにくくなり、品種選びをあやまると収穫できないこともあります。

たとえばホウレンソウを春から育てたい場合は、春まき用の品種を選ばなくてはなりません。

栽培する地域、栽培する時期にあわせて品種を選びましょう。

固定種とF1の種

市販の種にはF1というものがありますが、F1は一代交配種のことで、ちがう品種を人工的にかけあわせた一代限りしかその性質が続かない品種です。

野菜の大きさや形がそろい、収穫までの短い、実つきや耐病性に優れるなどの特徴があり、多くのプランター栽培で利用されます。

ただし、F1の野菜は種をとっても次の世代では同じ性質をもった野菜はできないため、毎年種を購入しなくてはなりません。

これに対して、固定種や在来種と呼ばれる種は、つくった野菜の中からよいものを選別して種をとるという方法を繰り返して固定された、遺伝的に安定した品種です。

種をとって楽しみたいときは固定種の種を選びましょう。

野菜選びのポイント

野菜の使用頻度や特徴を考えて分けてみました。

[初心者向き野菜]
ラディッシュ、ルッコラ、レタス類、小松菜、ホウレンソウなどの小型の野菜は、つくりやすく、生育期間もみじかいので初心者の方におすすめです。
プランターで育てていれば、必要なときにすぐに収穫して利用できるのもうれしいです。

[とれたてが美味しい野菜]
プランター栽培の魅力のひとつは、とれたての新鮮な野菜を味わえることです。
トウモロコシ、枝豆、インゲンなどは、収穫するとどんどん味が落ちていきます。
これらの野菜をプランター栽培で育てて味わってみたいものです。
また、レタスなどの生食する野菜もプランター栽培で育てたい野菜です。

[おやつ野菜]
イチゴ、スイカ、メロン、トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ、落花生、枝豆などは、大人も子供も大好きです。
どれもとれたての味は格別で、子供のおやつにぴったりです。

[たくさん食べる定番野菜]
ホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイ、シュンギク、ミズナ、大根、カブ、タマネギ、人参、レタスなど、おなじみの野菜です。
食卓にのぼることの多い野菜は、たくさんできても無駄にならないので、プランター栽培でも人気です。
ジャガイモ、サツマイモなどの保存できる野菜もおすすめです。
個性的な品種もあるので、品種にこだわってみるのも面白いでしょう。

[少しあればよい香味野菜]
少しだけあればよい香味野菜も育てておくと便利です。
大葉、パセリなどのハーブ類は、プランターで育てておくと重宝します。

[店頭に並ばない珍しい野菜]
スーパーなどであまり見かけない野菜も、プランター栽培向きです。
ズッキーニ、スイスチャード、コールラビ、ビーツ、アイスプラントなど、在来品種や新しい西洋野菜などのなかなか手に入りにくい野菜をつくってみれば、食卓にあがったときに話題になること間違いなしです。

[栄養や健康効果が注目されている野菜]
最近、健康ブームに乗り、ゴーヤ、モロヘイヤ、オクラ、ニンニクなどが健康食品として注目されています。
スーパーなどで見かけない珍しいものもたくさんありますので、プランター栽培育てて利用してみましょう。

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