一般的にレタスと呼ばれているのは結球する玉レタスですが、実はレタスにはいろいろな種類があり、葉っぱの食感や大きさ、見た目もさまざまです。
複雑な味を楽しめるベビーリーフ、定番の結球しないリーフレタス、ほかにサンチュやサラダ菜など、レタスにはたくさんの種類があります。
とりたてのみずみずしさとシャキシャキ感は、プランター栽培ならではの味わいです。
レタスの仲間は病害虫に強く、2~3週間から収穫でき、手軽に栽培できる野菜のひとつです。
複数の種類のレタスを寄せ植えしておくと、ひとつのプランターでいろいろ収穫できるのでとても便利です。
レタスの種類
レタスと呼ばれているものはキク科アキノノゲシ属の植物で、葉が丸まって結球する玉レタスが一般的ですが、ほかにもいろいろな種類があります。
[玉レタス]
和名を玉ぢしゃといいます。
日本でレタスといえば、玉レタスをさします。
外葉は淡緑色でつやがあり、丸く結球します。
[サンチュ]
葉をかきとって食べるレタスで、かきちしゃとも呼ばれます。
葉面にちぢみがあり、焼肉で巻く葉として知られています。
[サラダ菜]
巻きがゆるく、先端が開いている球型のレタスで、葉にバターを塗ったような照りがあることからバターヘッドとも呼ばれます。
葉は濃い緑色をしていて、厚みもありますが、レタスよりやわらかく、ほのかな甘みもあります。
[サニーレタス]
結球しないリーフレタスの代表的な品種です。
葉先は濃い紅色を帯び、縮れて波打っていて、葉質がやわらかいのが特徴です。
[ロメインレタス(コスレタス)]
立ちレタスの一種で、縦長の葉がゆるく結球します。
シザーサラダによく使われ、硬くてパリパリとした歯応えがあります。
[フリルレタス]
葉のふちがフリルのようになっているのが特徴です。
やや肉厚で、シャキシャキとした食感を楽しめます。
小さめにちぎってサラダにするとたいへんおいしいです。
[茎レタス]
結球しないレタスで、おもに若い葉と太い茎を食べます。
茎は生でも加熱してもおいしく食べれます。
細く切って乾燥させたものが山くらげで、コリコリとした食感が特徴です。
ほかに、グリーンカール、マロンレタス、プリーツレタス、バターレタス、ピンクロッサなど。
寄せ植えの基本
スペースに限りあるプランター栽培では、病害虫に強く、栽培期間も短いレタスの仲間の寄せ植えがおすすめです。
レタスの仲間は種からでも栽培できますが、収穫までに二か月ほどかかります。苗から育てれば2~3週間から収穫できますので、失敗も少なく、手軽でおすすめです。
ホームセンターや園芸店で、適度な大きさに育った苗が売られています。
春と秋に植えられますが、プランター栽培では秋植えが作りやすく、春植えはトウ立ちしやすく、病害虫も多くなります。
レタスの寄せ植えの作り方
レタスの仲間は冷涼な気候を好みます。
適期に植えつければ、さほど難しいことはありません。
春植えもできますが、プランター栽培では秋植えがおすすめです。
1.準備
48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。
2.植える
プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。
ポットから根鉢を崩さないように丁寧に苗を取出し、株間を20~25cm程度とり、やや浅めに植えます。
活着するまでは、乾燥しないように注意します。
3.害虫対策
レタスの仲間は害虫がつきにくいですが、防虫ネットを被せた方が安心です。
4.追肥
植えつけ2週間から、株間とプランターの縁に少量の肥料を施します。
以降は、2週間に1回同量の肥料を与えます。
5.収穫
結球するレタスは、触って弾力があれば、根元から切り取って収穫します。
結球しないレタスは、外葉から必要な量をかき取って収穫します。
種から育てるには
葉の色や形の違う数種類のリーフレタスの種の入ったガーデンレタスミックスがおすすめです。
土を入れたプランターに、2cm程度の間隔があくように種をばらまき、薄く土をかけて手で軽く押さえ、たっぷりと水をやります。
本葉2~3枚になったら、5cm間隔に間引きます。
本葉7~8枚で、葉と葉が触れ合うくらいの間隔に間引きます。
以降は、収穫しながら株を大きく育て、硬くならないうちに株元から切り取って収穫します。