有機栽培とは、人工的に科学合成して作られた化成肥料を使わずに、有機質肥料や堆肥を使って野菜作りをする方法です。
これは、落ち葉や枯れ草、動物の遺骸などを土の中の微生物が有機質から無機質へ分解されて直物の肥料になるという自然のサイクルと同じです。
できるだけ自然に沿って栽培することで、団粒構造の土はふかふかになり、肥料はゆっくりと長く効くため、野菜への負担も少なくなります。
また、大小の微生物が豊富に棲む土は、病害虫が出にくく、無農薬での野菜作りができるようになります。
有機質肥料で育てた野菜は、昔ながらの野菜本来の味を楽しむことができます。
有機質肥料には数多くの種類があり、牛糞や鶏糞などの動物性の肥料には窒素やリン酸が多く含まれ、油かすや腐葉土などの植物性の肥料には窒素成分が多く含まれます。
これらの有機質肥料を野菜の性格に照らし合わせて使い、野菜を育てていきます。
はじめはどうやって使い分けたらいいのかと悩むかもしれませんが、肥料の特徴を知ってしまえばわりと簡単です。
大切なことは、実践してみて、試行錯誤を繰り返すことです。
有機・無農薬で野菜を育てるための具体的な方法を、できるだけわかりやすく解説しています。