ジャガイモは培養土の袋でも育てることができます。
培養土の袋で育てる袋栽培は、移動も容易なので、ベランダや庭に置いて育てて、子供と一緒に芋掘りを楽しむこともできます。
ここでは、培養土袋を使ったジャガイモの育て方をご紹介します。
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ジャガイモは春と秋に育てることができます。
育てやすい品種
春作に向く品種と、秋作に適した品種がありますので、事前に確認してください。
[男爵](春作に適した品種)
日本で最も多く栽培されている品種です。
ホクホクしているのが特徴で、粉ふきいもやポテトサラダに最適です。
[とうや](春作に適した品種)
人気が高まりつつある品種です。
煮物や炒め物に適しています。
[キタアカリ](春作に適した品種)
煮上がるのが早いので、粉ふきいもやポテトサラダに最適です。
[メークイン](春作に適した品種)
長い楕円形で芽が浅いのが特徴です。
煮崩れしなにくいので、煮物や炒め物に向いています。
[デジマ](春作と秋作に適した品種)
暖地で定番の品種です。
粉ふきいもやポテトサラダなどに向いています。
1 培養土と種芋を準備
培養土や種芋は、ホームセンターや園芸店などで購入できます。
培養土の大きさは40L、「元肥(肥料)入り」の培養土を購入してください。
ホームセンターや園芸店などで種芋と呼ばれる栽培用の芋を購入してください。
2 植えつけ
袋の中に水がたまらないようにするために、袋の辺の左右の角(地面に接する方の角)を5~10cmの二等辺三角形を作るようにハサミで切ります。
さらに、袋の下から20cmくらいのところに、ドライバーや割りばしで20~30か所ほど穴をあけます。
種芋を2個植えます。
15~20cmの深さに植えます(通常より少し深めです)。
植え付け後、水をたっぷりとやります。
3 水やり
土の表面が乾いている場合は水をたっぷり与えます。
土が乾かないうちに頻繁に水やりを行うと、多湿になり、病気が出たり、芋が腐ったりするので注意します。
4 芽かき
1つの芋から複数の茎が伸びますが、すべてを育てると芋が大きくならないため、太い茎を1株3~4本残して、不要な茎を抜き取ります。
芽が出て10~15cm程度になったら、残す芽の株元をしっかり押さえ、不要な芽を抜き取ります。
5 追肥(肥料)
ジャガイモは多肥を嫌い、肥料が多いと地上部ばかりが育って芋が付きにくくなります。
蕾がついて芋が太りはじめるころ、葉の色が薄く肥料が切れているようでしたら、肥料を施します。
化成肥料をばらまき、軽く土と混ぜます。
肥料は、「住友化学園芸 マイガーデンベジフル」が使いやすくておすすめです。
6 害虫や病気対策
害虫のテントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)は葉を食い荒らすので、葉の表や裏をよく観察して、見つけたらすぐに駆除します。
7 収穫
地上部が1/3ほど黄色く枯れたら収穫できます。
天気のよい日に、株元を持って引き抜いた後、芋を掘り出します。
収穫した芋は、貯蔵性を高めるために、土を落として日陰で半日ほど乾かします。
動画にしました
動画の後半には、ポテトチップスの作り方を紹介してますので、見てみてください。