ゴボウは、病害虫の被害の少ない野菜で、種まき時期に種をまけば、初心者でも収穫の喜びを味わうことができます。
ただし、問題となるのはその根の長さで、根の長さが70~80cmにもなってしまい、深さのないプランターなどでは育てることができません。
しかも、栽培期間も長いです。
そこで、ミニゴボウ(短根)の品種を選び、深さの確保できる培養土の袋を使用して育てます。
ミニゴボウは根も栽培期間も短く、容易に育てることができます。
栽培カレンダー
育てやすい品種
ミニゴボウ(短根)の品種が育てやすくておすすめです。
[サラダむすめ]
根の長さが35~45cm程度の短根のゴボウです。
種まきから100日程度で収穫できます。
[うまいごぼう]
根の長さが35~40cm程度の短根のゴボウです。
種まきから90~100日程度で収穫できます。
1 培養土と種を準備
培養土や種は、ホームセンターや園芸店などで購入できます。
培養土の大きさは40L、「元肥(肥料)入り」の培養土を購入してください。
ホームセンターや園芸店などでミニゴボウ(短根)の種を購入してください。
2 種まき
袋の中に水がたまらないようにするために、袋の辺の左右の角(地面に接する方の角)を5~10cmの二等辺三角形を作るようにハサミで切ります。
さらに、袋の下から20cmくらいのところに、ドライバーや割りばしで20~30か所ほど穴をあけます。
3列、10cm間隔で2~3粒ずつ種をまきます。
種は光が当たると発芽するという性質があるため、深く埋めないように注意します。
種まき後、水をたっぷりとやります。
3 水やり
発芽まで1~2週間かかりますが、その間土を乾かさないように水やりを行います。
以降は、土の表面が乾いている場合は水をたっぷり与えます。
4 間引き
本葉が2~3枚になったら、1か所1本に間引きます。
5 追肥(肥料)
間引きの後、化成肥料を株から少し離してまき、肥料を軽く土に混ぜます。
肥料は、「住友化学園芸 マイガーデンベジフル」が使いやすくておすすめです。
6 害虫や病気対策
ゴボウは病害虫の少ない野菜ですが、害虫ではアブラムシ、病気ではうどん粉病が発生することがあります。
アブラムシは、葉の裏側に多く発生しますので、よく観察して、見つけたらすぐに駆除します。
うどん粉病は、葉や茎に白い粉をまぶしたような病気で、被害のひどい葉は取り除きます。
7 収穫
ミニゴボウは種まきから70~100日くらいで収穫できます。
株元の土を少しどけて根を確認し、太さが1.5~2cmくらいになっていたら収穫します。
株元をしっかり持ってまっすぐ上に引き抜いて収穫します。
または、袋を破いて土をどかして収穫します。
収穫が遅れるとスが入りますので、収穫適期になったら早めに収穫しましょう。