ツルムラサキは、熱帯アジア原産のつる性の野菜で、つる先のやわらかい茎と葉を食用にします。
独特なにおいとぬめりが特徴で、栄養価の高さが注目されています。
ビタミンAがホウレンソウの20倍、骨粗鬆症を予防するといわれるカルシウムは約4倍、強い抗酸化作用でがんや細胞の老化を防いでくれるカロテンが約1.2倍、風邪の予防や肌のシミをなくしてツヤとうるおいを与えるビタミンCは約1.2倍も含まれます。
独特のにおいは、ゆでるよりも炒めたほうがうまくおさえられます。
茎が太めになる緑の青茎種と、茎や葉が紫がかる赤茎種があり、野菜として育てるには青茎種が適しています。
家庭菜園で作ればたくさん収穫できるので、育ててたくさん食べましょう。
ツルムラサキは暑さに強く寒さに弱いので、種まきはじゅうぶん暖かくなってから行います。
畑に直まきして育てることもできますが、苗を作ってから畑に植えつけたほうが、管理が楽に行えます。
主枝を摘芯すると次々とわき芽が伸びてきて、秋の終わりまで収穫できます。
夏になると旺盛につるを伸ばし、側枝もたくさん発生します。
日あたりさえよければどんなところでも育ち、病害虫の被害もあまりありません。
[ツルムラサキの作り方]
5月上旬~6月下旬に種をまき、本葉4~5枚の苗を作ります。
苦土石灰と元肥を施してよく耕し、畝を立てて黒マルチを張ります。
苗を植えたらすぐに防虫ネットでトンネルし、裾に土をかぶせて隙間がないようにします。
背丈が60cmくらいになったころ、つるの先端15cmくらいのところを切って収穫します。
収穫後、次々とわき芽が出てきて、秋の終わりまで収穫できます。
株の様子を見て、生育が落ちているようであれば、株のまわりに化成肥料をまきます。
ツルムラサキの育て方について、詳しくはこちらのサイトを参照してください。
⇒ ツルムラサキの育て方とコツ|イチからわかる野菜の育て方