サツマイモは、ビタミンCと食物繊維がたっぷり!カロリー控えめ!女性にファンが多い野菜です。
原産地は、アメリカ大陸の熱帯・亜熱帯地方で間違いありませんが、中央アメリカや南アメリカが原産という説があり、メキシコ中央部付近が有力とされています。
日本へは、1600年ごろに中国から沖縄にもたらされました。
やがて鹿児島で栽培され、全国に広まったことから、「薩摩いも」と呼ばれるようになりました。
別名の甘藷(かんしょ)は甘みのある芋という意味であり、唐芋(からいも)は中国から伝わった芋の意味です。
土壌を選ばず、やせた土地でも育ち栽培が容易であったため、飢饉のさいに活躍し、多くの人々を救いました。
世界に4000種あるといわれていますが、日本で栽培されているのは約40種です。
もっともポピュラーなのはベニアズマで、ホクホクとして甘いのが特徴で、おもに東日本で栽培されています。
最近では、糖度の高いものや、ポリフェノール含有で注目されている紫芋、オレンジ色のものなど、バリエーション豊かなので、食べ比べて楽しむのもいいでしょう。
主成分はデンプンで、加熱すると一部が糖質に変わり甘みが増します。
「サツマイモを食べると太る」といわれ、女性に敬遠されることがありますが、カロリーは米や小麦の三分の一程度です。
さらに、ビタミンCや食物繊維が多く含まれ、食物繊維は腸をきれいに、ビタミンCは肌に張りや艶を与えてくれます。
輪切りにすると、白い液体がじんわり出てきますが、これはヤラピンという成分で、腸の蠕動運動を促進する働きがあり、お腹の中をきれいにしてくれます。
女性にこそうれしい野菜なのです。
サツマイモの甘みは、約70度でゆっくりと加熱することで最大限に引き出すことができます。
これは、ゆっくり加熱することで酵素の働きが活発になり、デンプンを麦芽糖に変化させるからです。
オーブンを使い、160℃で90分ほどじっくり焼くと甘くておいしい焼き芋ができます。
サツマイモの葉柄(葉の下の茎のような部分)やツルの先端部分は、皮をむき、きんぴらにするとおいしいおかずになります。
保存は、低温にはきわめて弱いので、新聞紙にくるみ、冷暗所で保存しましょう。