強い野菜を育てるために、意識しておきたい土作りの3つのポイント

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借りたばかりの畑

土壌は、植物が根を張ることで倒れないように支えます。

しかし、土壌は単に作物を支えるだけではありません。植物に必要な養分や水分を蓄え、植物に有用な微生物を育てます。

排水性が良くて保水力のある土から健全な根が育ち、病気や生理障害に強い野菜が育ちます。

野菜は古くから作られてきた丈夫で作りやすい作物

野菜は弱い作物だと思っていませんか?

「雑草は強く、野菜は弱い」と言った声をよく耳にします。しかし、本来野菜は、丈夫で育てやすい作物です(中には特殊な栽培を強いられる品種もあります)。また、耕運機も存在しない古い時代から作られてきた作物でもあります。

では、丈夫で育てやすい作物のはずなのに、なぜまったく手入れをしてない土壌で野菜はうまく育たないのだろうか?

おおまかには3つの原因が考えられます。

  • 土壌の酸度(pH)が適正でない
  • 水はけが悪く、適度の空気を含んでいない
  • 保水力がなく、水持ちが悪い

土壌酸度の調整

酸度計

日本の土壌は、自然のままではpH4.5からpH5.6の酸性へと傾きます。

一方、作物のほとんどはpH5.6からpH7の弱酸性から中性の土壌を好みます。

酸性に傾いた土壌では、次のような障害が発生することがあります。

  • 酸性度が強い土壌では、微生物の活動が低下し、有機物の分解が遅くなります。
  • 酸性によって土壌の成分が溶けだし、土壌から失われます。
  • 酸がリン酸と結びついて溶けにくくなり、根がリン酸を吸収できなくなります。
  • 土の粘土を形成するアルミニウムイオンが溶けだし、作物の根を傷めます。

定期的に酸度計で測定して把握し、酸性へと傾いているようであれば、石灰類を施して調整します。

逆に、一度に大量の石灰類を施して土壌がアルカリ性に傾きすぎると、根がマグネシウムや鉄などを吸収しにくくなります。施しすぎないように注意します。

水はけと通気性の良い土

耕した畝

水はけの悪い土では、根腐れや病気の発生の原因になることがあります。

水田の跡地などのような水はけの悪い場所であれば、畝を高く立てて排水をよくするなどの対策を講じます。

また、畝をよく耕して通気性をよくします。

保水力のある水持ちの良い土

畑の土

保水力のない土では、作物にとって有用な微生物や小動物が少なくなり、病気の発生の原因になることがあります。良質の堆肥や有機物を定期的に施し、保水力のある土を作ります。

ただし、堆肥になるからと新鮮な茎や葉を施してはなりません。

なぜなら、熟していない堆肥や有機物は、分解による肥料の減少、発酵によるガスの発生、微生物の急増による酸素の減少など、作物に悪い影響を及ぼすことがあるからです。

未熟な堆肥や有機物を施すことは、病気や害虫の発生の原因になりかねません。十分に腐熟した堆肥や有機物を使用することが原則です。

野菜が好む土壌を意識する

野菜によって好む土壌は異なります。野菜の原産地を知れば分かるように、アフリカなどの痩せた土で育つ野菜があれば、多くの肥料を必要とする野菜もあります。

野菜が好む土壌に近づけることができれば、思った以上に簡単に美味しい野菜を作ることができます。

ホウレンソウの畝

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