プランターで野菜をつくってみよう!

野菜は、畑がなくても、広い庭がなくても、プランターひとつあればつくれます。さっそく野菜を育ててみませんか?

野菜別の作り方

プランターでホウレンソウを育てよう

投稿日:2016年7月19日 更新日:

ホウレンソウは、栄養豊富な緑黄色野菜で、よく食べられているおなじみの野菜です。

ホウレンソウの生育にいちばん適しているのは15~20度の涼しい気候で、寒さにとくに強く、0℃以下でも生育を続け、マイナス10℃程度まで耐えられます。

品種を選べば、ほぼ一年じゅう育てられますが、夏は育てにくいもので、病害虫の出にくい秋まき冬どりならプランターでも容易に育てることができます。

冬に育てて寒さにあたると、葉肉が厚くなり、糖度が高くなって甘い濃厚な味を楽しむことができ、栄養価も高くなります。

日当たりを好みますが、比較的弱い光でも生育できるので、日照の少ない場所でも栽培が可能です。

栽培カレンダー

ホウレンソウの栽培時期

プランター向き品種の栽培カレンダーです。

暑さには弱く、日が長くなるとトウ立ちし、病害虫も多くなって作りにくくなります。

春まきする場合は、トウ立ちしにくい品種を選びましょう。

栽培メモ

科名
ヒユ科・ホウレンソウ属
別名
カラナ(唐菜)、アカネナ(赤根菜)
背丈
20~30cmくらい
種?苗?
種で育てる
生育適温
15~20度
追肥
2回目の追肥のあとか、本葉が5枚くらいになったころ
病害虫
病気:立枯病、モザイク病、炭そ病、ベト病など
害虫:アブラムシ、タネバエ、ハダニ類、カブラヤガ、シロオビノメイガなど

栽培のコツ!

  • 秋まきが作りやすい。
  • 栽培時期に適した品種を選ぶ。
  • 夜間に外灯などの光が当たらないようにする。
  • 春まきではトウ立ちしにくい品種を選ぶ。
  • 茂りすぎないように間引きを適期に行う。
  • 生育が悪い場合は液体肥料を与える。
  • 葉の長さが20cmくらいになったら収穫する。

プランター向きの品種

ホウレンソウには大きく分けると東洋種と西洋種の2系統があります。最近は、東洋種と西洋種の長所をもち、品質に優れた交配種(F1)も数多くあります。

[東洋種]
葉がギザギザしていて株元が赤くなります。
甘みがあり、味は東洋種の方がすぐれます。

[西洋種]
葉は丸く、厚みがあります。
トウ立ちにしにくく、病害虫にも強いのが特徴です。

[交配種(F1)]
東洋種、西洋種それぞれの長所をもちます。

ホウレンソウのプランターで育てやすい品種は、サラダあかり(サラダ用)、おかめ(春まき)、強力オーライ(夏まき)、弁天丸(夏まき)、ミラージュ(夏まき)、トライ(秋まき)などです。

[サラダあかり(サラダ用)]
葉柄や葉脈が紅色になります。
アクが少なくサラダに利用できます。

[おかめ(春まき)]
葉に深い切れ込みが2~3段あり、緻密で品質がよく、くせのない味です。
耐暑、耐湿性にすぐれ、夏どりに最適です。

[強力オーライ(夏まき)]
根部分の赤い色がよく、食味もすぐれます。
生育が旺盛で、耐暑、耐寒性にすぐれ、べと病に抵抗性もあり、秋冬どりに最適です。

[弁天丸(夏まき)]
ホウレンソウ特有のアクが少なく、くせのない味です。
ベト病に抵抗性をもち、耐寒性が強く、秋冬どりに最適です。

[ミラージュ(夏まき)]
べと病に抵抗性、萎凋病に強い耐病性をもちます。
耐暑性にすぐれるので、夏まきに適します。

[トライ(秋まき)]
生育が旺盛で、生育が早く、栽培が容易です。
低温でも生育するので、冬どりに最適です。

準備するもの

プランターでホウレンソウを育てるのに準備するもの

48Lのプランター、種、培養土(14L×2)、鉢底石(0.5L×15)、ラベル、防虫ネットセットなど。

ホウレンソウは害虫の種類が少ない野菜ですが、防虫ネットを利用したほうが安心です。

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必要な道具を準備しましょう

種まき

ホウレンソウの種

プランターの底に鉢底石を約2cm並べ、培養土をプランターの深さの8分めまで入れて平らにならします。

ホウレンソウの株間

条間10cm、深さ1cmの浅い溝をつくり、1~2cm間隔で1~2粒ずつ種をまきます。

ホウレンソウの種まき

発芽するまで乾かさないように注意します。

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プランターでの種まき

害虫対策

防虫ネットで害虫対策

ホウレンソウは害虫の種類が少ない野菜ですが、カブラヤガ、シロオビノメイガなどの害虫が発生することがあります。

生育初期に葉を食害されると生育が著しく悪くなるので、防虫ネットを被せた方が安心です。

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防虫ネットを被せて虫よけ

間引き・土寄せ

間引きを2回行い、本葉2~3枚までに5~6cm間隔にします。

2回目以降の間引き菜は、ベビーリーフとしてサラダで食べるとよいでしょう。

[1回目]
1回目の間引き
双葉が開いたら、2cm間隔になるように茎が伸びて徒長した株や葉の形が悪いもの、生育の遅い株を間引きます。
間引き後、株のぐらつきと根の乾燥を防ぐために左右から土を寄せ、根が土から出ないようにします。

[2回目]
2回目の間引き
本葉2~3枚で2回目の間引きをして、株の間隔を5~6cm程度にします。

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たくさん発芽させて間引きをしよう

追肥

追肥時期のホウレンソウ

2回目の追肥のあとか、本葉が5枚くらいになったころ、株間とプランターの縁に少量の肥料を施します。

追肥

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収穫

草丈が20cm程度になったら、食べる分ずつ収穫します。

株元からハサミで切るか、株ごと引き抜いて収穫します。

20cm以上に育つと葉がかたくなので、早めに収穫しましょう。

注意する病害虫

葉に被害をもたらす病気として、モザイク病、ベト病があります。ほかに、株が小さいうちに枯れてしまう立枯病があります。

病気に抵抗性のある品種を選び、株間を広くとって風通しをよくして育て、発病した株は早めにとり除いて感染が広がらないように注意しましょう。

害虫は少ないほうですが、アブラムシ類、カブラヤガ、シロオビノメイガなどが発生することがあります。

防虫ネットで覆って防ぎ、こまめに観察して見つけしだい駆除しましょう。

ベト病に注意

ホウレンソウは、8~18℃の気温でベト病が発生しやすくなります。

ベト病はカビが病原で起こる病気で、初期は葉の表面に淡い黄色の小さな斑点ができ、のちに葉の裏にやや盛り上がった灰色のカビの胞子ができ、次第に紫がかってきます。

株が小さいうちに感染すると、株が溶けて枯れてしまうこともあります。

水はけと風通しをよくし、ベト病に抵抗性のある品種を選びましょう。

発病した株は早めにとり除き、感染が広がらないように注意しましょう。

夜間の灯りに注意

夜間に室内や外灯などの光が当たる明るいところで栽培すると、昼間と勘違いしてトウ立ちしてしまうことがあります。

必ず夜に暗くなる場所にプランターを置きましょう。

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