ゴマの育て方とコツ|日が照るほどに豊作になる

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ゴマ

ゴマは古くから栽培されている作物のひとつで、昔から「不老長寿の薬」とまでいわれたほどに栄養価の高い作物です。

日本では、縄文時代からすでに栽培されていたといわれ、奈良時代には重要な作物になっていました。

最近、セサミンという有効成分が老化の予防や美容に効果があるとされ、健康食品として注目を集めています。

収穫後に手間はかかりますが、花も美しく、比較的手間いらずでつくれるので、家庭菜園におすすめです。

ゴマの栄養

ゴマは種が食用になる作物で、色によって白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマ(茶ゴマ)に分けられ、栄養成分はほとんどかわりませんが、白ゴマは他のゴマに比べて油分が多く、黒ゴマは大粒で香りが強くて芳ばしく、金ゴマ(茶ゴマ)は香りがよく、濃厚な味わいです。

不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸が約50%と多く含まれ、タンパク質が約20%、そのほかにビタミンE、B群、カルシウム、鉄などのミネラルを含んだ栄養価に優れた健康食品です。

なかでも注目されているのが、脂質に含まれているゴマリグナンです。ここにもっとも多く含まれているセサミン、セサミンノールには強い抗酸化作用の働きがあり、ゴマ油がほかの植物油に比べて酸化しにくいのはゴマリグナンの効能によるものです。

栄養をしっかり吸収するために、よくすって食べたほうが効率よくとれ、消化もよくなります。

ゴマの育て方

栽培中のゴマ

ゴマは熱帯性植物で高温、乾燥に強く、日が照るほどに豊作になることから、「日照りゴマに不作なし」といわれます。

日あたりがよく、水はけのよい場所を好みます。

発芽や生育には温度が必要で、気温が20度を超えるようになってから種をまきます。

株の混みすぎや、肥料のやりすぎは、株が倒れる原因となるので、間引きと肥料を適正に行いましょう。

栽培の概要

生育温度 25~35℃。
連作障害 なし。できれば1年以上あける。
育てやすい品種 ごま王、ごまぞうなど。
元肥 苦土石灰を入れ、残肥があれば元肥は入れない。
種まき時期 5月中旬~6月中旬。
種まき方法 畝幅:90cm。
黒マルチ:あり(なくても良い)。
株間:2列、15~20cm間隔で4~5粒ずつ。
栽培中の管理 間引き:最終的に一カ所1~2本にする。
土寄せ:除草をかねてこまめに土寄せをする。
追肥:生育のよくないときは、間引き後に追肥を行う。
収穫 さやが褐色になり、下の方のさやが弾けはじめたら。
乾燥 葉を取り除き、数本ずつ束ね、2~3週間ほど乾燥させる。
脱穀 乾燥したら、棒などで叩いてゴマを落とし、ゴミをとり除く。
保存 缶や瓶などに入れて保存する。
病害虫 病気:立枯病など。
害虫:アブラムシ、カメムシ、スズメガなど。

栽培のポイント

  • 黒マルチをすると効果的。
  • 気温がじゅうぶんに高くなってから種をまく。
  • 発芽するまで水やりをする。
  • 雑草をこまめに取り除く。
  • 収穫が遅れると地味が落ちてしまうので注意。

品種

黒胡麻(黒)(固定種)、白胡麻(白)(固定種)、金胡麻(茶・金)(固定種)、ごま王(褐色~淡灰色)(固定種)、ごまぞう(褐色)(固定種)など。

栽培時期

ゴマの栽培時期

※品種や地域によって栽培時期は異なります。事前に確認してください。

畑の準備

ゴマは連作障害の出にくい作物ですが、できれば立枯病などの予防に1年以上あけます。

残肥のある畑なら、とくに肥料を入れなくても育ちます。

種まきの1週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、畝を立てます。

黒マルチをすると効果的で、雑草の抑制や、地温を上げる効果に期待でき、収量が増えます。

種まき

ゴマの種まき

ゴマは高温性の作物で寒さに弱く、15℃以下になると育ちが悪くなります。気温がじゅうぶんに高くなってから種をまきます。

準備した畝に、2列とし、15~20cm間隔で点まきします。

一カ所に4~5粒ずつ種をまき、種が隠れるくらい土を被せ、手でおさえて鎮圧します。

発芽するまでは水やりをします。

間引き(土寄せ・追肥)

ゴマの間引き

生育の悪いものを間引いて、最終的に一カ所1~2本にします。

丁寧に間引いた株は、ほかの欠株した場所に植えられます。

同時に草も生え出すので、除草をかねてこまめに土寄せをします。

生育のよくないときは、間引き後に追肥を行います。

収穫

収穫適期のゴマ

茎の下から上へと順に花が咲き、同じように順に実をつけます。

さやが褐色になり、下の方のさやが弾けはじめたら、根元からハサミで切り取って収穫します。

とり遅れて完全に枯れると、さやから実が落ちてしまうので注意しましょう。

収穫したゴマ

乾燥

束ねたゴマ

収穫した株は、葉を取り除き、数本ずつ束ねます。

新聞紙やシートを敷いて、穂先を下にして立てかけ、2~3週間ほど乾燥させます。

乾燥中からゴマがバラバラ落ちるので、ゴミが混ざらないように必ず新聞紙やシートを敷いておきましょう。

ゴマがさやから落下してるところ

脱穀・ゴミとり

集めたゴマ

乾燥したら、棒などで叩いてゴマを落とします。

落ちた実を集め、2mm目のふるいにかけて大きなゴミをとり除き、扇風機の一番弱い風で小さなゴミを飛ばします。

さらに、水で洗って浮いたゴマや小さいゴミをとり除いたあと、よく乾かして缶や瓶などに入れて保存します。

ゴミとりをしたゴマ

病害虫

カメムシやスズメガの幼虫がつくことがあります。

こまめに観察して、害虫を見つけしだい取り除きます。

ゴマのいり方

フライパンか鍋を弱火にかけ、温まったところへゴマを入れます。

このとき、たくさん入れすぎると焦げるので注意します。

火を強め、フライパンを持ち上げて遠火にして木じゃくなどでゆっくりかき混ぜ、ゴマの粒が弾けだしたら火を止めます。

「開けゴマ!」

アラビアン・ナイトの物語に登場する「開けゴマ!」の扉を開ける呪文は、ゴマが完熟すると種子がはじけ出る様子から生まれたといわれています。

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