畑をやってみたいけど、田舎に引っ越してまでは…。
農業まではいかなくとも、食卓を支える食の安全などには関心が高い、そんな人は増えていますよね。
そんな人におすすめなのが、市民農園です。
市民農園とは、都道府県が行っている農園のレンタルです。
都道府県などが行っており、農業従事者以外の人が身近に農業を体験できる場として注目を集めています。
市民農園の魅力は、なんといっても自由度とその安さ
年間5,000円から1万円程度で借りることができます。
なので、人気が高く、申し込み人数が多いから、抽選で選ばれるケースがほとんどです。
これが、私立の農業体験型農園等になるとさらに値段は高くなります。
企業や農家が運営している農園などだと年間10万円近くかかることもあります。
格安で借りられる市民農園はとってもおすすめなのです。
市民農園を探してみよう
10平米や15平米の単位で、月額でレンタルが可能です。
最初は都道府県などのホームページを見てみると、公式情報として正式に登録された正規の市民農園が見つかります。
自治体の住民であることが必要条件ですので、行政が関与していますので、行政に問い合わせてみましょう。
市民農園を借りたら、好きな野菜を植えることができる
スタッフに聞けばなんでも教えてくれますので、初心者でも安心です。
最初は、自分の区画の雑草等をまずは抜いて、農園の位置を決め、畝を整え、マルチングをします。
次に種をまきますが、シーズンの問題などありますので、種をまく前にスタッフに相談してみてください。
野菜が育っていくと、必ず虫が発生します。
自然に豊かに農園を耕し、健康的な野菜を育てるには、こうした虫ともうまくやっていきましょう。
困ったことは指導員さんに聞こう
市民農園は行政が行っているものですので、指導員さんが常駐しています。
経験豊富で勉強家の指導員さんも多く、とても頼りになる存在です。
大抵の方が、定年後にシルバー人材センター経由で指導員をしておられます。
ですので、野菜に関してはベテランの人が多いのが特徴ですね。
困ったことがあったら、指導員さんに相談してみましょう。
また、市民農園では、前の人が何をやっていたかも知ることは重要です。
土壌がどういうふうになっているかを知っておくことは、今後自分が何を植えていくかにも大きく関わってくるからです。
失敗することを避けるためにも、指導員さんに前の人が何をやっていたか、自分はこれこれを植えたいのだけれどこの土壌に合わせるにはまず何をすればよいかなど、聞いてみましょう。
道具などは持ち込み
道具などは自分でもちこむ必要があります。
レンタル等はほとんどありません。
そこは、格安で借りられる市民農園ですので、仕方ありません。
連作障害や土の状態について知ろう
堆肥も最初は、肥料も、最初は少ない量からスタートすることをおすすめします。
肥料は、プラスすることはいくらでもできますが、マイナスすることはできません。
たとえば枝豆に肥料をやりすぎると、立派に育ちますが、茂るものの実は付かないという悲劇が起こります。
また、連作障害を避けるためにも、同じ場所で続けて同じ野菜を育てるのはやめたほうがいいでしょう。
そのため、通年で計画を立てて、このシーズンにはこの野菜、といった選択をしていくといいでしょう。
⇒ 市民農園を始める時に、連作障害や土の状態について知っておこう
耕そう
スコップで土を掘り起こします。
スコップで周囲を掘り起こしたら、クワでさらに土を耕します。
20センチ~30センチの深さの土と表土を反転させるようにします。
力を入れずに耕すには、あまり高くに振り上げず、刃の部分の重みを利用して振り子運動によって耕していくといいでしょう。
畝を整えよう
山を作って、表面をシャベル等で慣らしていきます。
大きな土塊を砕いて、さらに土を細くするとよいでしょう。
マルチを張ろう
マルチとは、畑にかかっている黒いビニールのことです。
マルチをしておくと、雑草は生えにくいし、保湿にもなるのです。
一般的には黒マルチですが、銀色のマルチは、虫が嫌う色なのでおすすめです。
マルチフィルムを地面にしっかりと固定することがもっとも重要です。
風で飛ばされないとか、シート押さえだけではなく、フィルムのすそを埋めてマルチの四方をしっかりと固定しましょう。
野菜の種をまいてみよう
最初の野菜ですが、食べたいと思うものを植えるのが一番なのですが、何を植えたらいいかわからない場合は、ほうれん草とラディッシュがおすすめです。
ほうれん草は色が濃くなりすぎたり、黄色くなってしまったりなどして、いろいろな情報をこちらに返してくれます。
また、ラディッシュは成長が早く、最初の達成感を得るのに持って来いです。
ほかに、アスパラなんておすすめです。
いんげん、きゅうり、ナス、ピーマン、オクラ・・・
こうったものは、長期戦になることが多いので、生育の早い葉物を入れるのもおすすめです。
忙しい方には、特にイモ類がおすすめです。
完全放置はいけませんが、月1ぐらいのペースなら、じゃがいもやさつまいも類がおすすめです。
シーズンに合わせていろいろな野菜を育てて見てください。
支柱をたてよう
背丈の高くなる野菜は、風に吹かれるとゆらゆらしてしまうので、支柱を立てて結んでやる必要があります。
竹でもいいのです。
棒支柱だけでなく、アーチ型の支柱棒や、トンネルの支柱棒や、オスメスの支柱棒などがあります。
農薬について
市民農園は、農薬が禁止のところが多いです。
ですが中には規則を破って使っている人がいます。
必ず指導員さんに、虫に悩んでいるのでこの薬剤をつかっていいですか?と聞きましょう。
全てダメとは言われず、天然成分のものだと、許可が降りる可能性があります。
ルールをしっかりと守って、ズルしなようにしてください。
使い方を誤ると、周囲にも影響を及ぼしてしまいますし、何より野菜によくありません。
こまめに通おう
市民農園は、こまめに通える人には最高の農園ですよ。
最低でも週に1度は通って、こまめに雑草を抜いたり野菜の手入れを行ったりなど、野菜に手をかけて上げる必要があります。
農業を身をもって学ぶことができ、食卓と農家の架け橋にもなれます。
実際に手を動かして、ご自身が体を動かすことで、食とは何なのかを追求していくことができる深いテーマを持った趣味です。
美味しいご飯の役にも立ちますし、市民農園は本当に素晴らしい取り組みです。
水筒を忘れずに!
畑仕事はノドが乾きます。
天候もいいことが多いので、水分補給を忘れないようにしましょう。
とくに夏は気温が高く、熱中症の危険性があります。
市民農園に行くときは、水筒を忘れないようにしてくださいね。